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トルコ代表の“ピストル事件”騒動、トプラクは「キャリアと命を弄ばれた」

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 レバークーゼンDFエメル・トプラクが2013年秋にトルコ代表で起きたとされる“ピストル事件”について初めてメディアで言及した。ドイツ『SZ』に対し、「キャリアと命を弄ばれた」と振り返っている。

 事件は13年10月に行われたワールドカップ欧州予選のオランダ戦後、トルコ代表が滞在していたアムステルダムのホテルで起こった。ベシクタシュに所属するMFギョクハン・トレが付添人とともに、代表のチームメートであるトプラクとハカン・チャルハノールの部屋に侵入し、その付添人が2人にピストルを突きつけたのだ。

 トプラクはその時の心境について「本当に怖かった」と語り、「トレは僕のキャリアと僕の命を弄んだ」と続けている。また、警察を呼ばなかったことは「内部で解決することを希望した」ためだそうだが、最終的には現在までこの件について代表では話し合いがなかったという。

 この事件に関しては、チャルハノールの父親が昨年の秋、トルコメディアに打ち明けたことで話題となった。それを受けたトルコ代表のファティ・テリム監督はトレとトプラク・チャルハノールを同じ招集リストに含めることを避けてきた。しかし、今回の招集では3人とも代表に呼ばれ、チャルハノールもそれに応じたことで、今月28日のオランダ戦はトレとプレーすることになるかもしれない。

 その一方で、トプラクは「このような状況で僕はトルコのためにプレーすることはできない」とし、代表を辞退している。チャルハノールが招集を受け入れたことについて「それはハカンの決断。僕の決断は僕の決断」と違う考えだと強調しつつ、今後については以下のように続けている。

「ピッチの上に立つのなら、チームメイト全員との信頼関係が必要だ。それがなければ、意味がない」

 以前には、トレが涙ぐみながらドレッシングルームで代表チームに謝罪したとも報じられた。しかし、トプラクはその謝罪でアムステルダムの記憶を取り消すわけにはいかず、当面トレと同じピッチに立つことはできないと考えているようだ。

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