元アーセナルのティエリ・アンリ氏は、古巣アーセナルが再びプレミアリーグを制覇するためには、センターラインにトップレベルの選手たちを補強する必要があると訴えている。

　リーグ8連勝で2位浮上を果たし、数字的には逆転優勝の可能性も残していたアーセナルだが、26日に行われた首位チェルシーとの直接対決は0-0のドロー。残り5試合で10ポイント差は縮まらず、逆転はきわめて困難となった。

　アンリ氏らを中心として無敗優勝を飾った2004年以来、これで11年リーグタイトルから遠ざかることになりそうだ。アンリ氏はイギリス『スカイ・スポーツ』で、古巣を次のように評した。

「アーセナルは4人の選手を買わなければならない。軸になれる選手たちが必要だ。もう一度リーグ優勝できるようになるためには、GK一人、CB一人、守備的MF一人、それにトップレベルのストライカーが一人必要なんだ」

「今日のチェルシーが最高の例だったよ。昨年は苦戦したが、それでもリーグ優勝を争っていた。今のチームには(ティボ・)クルトワ、(ネマニャ・)マティッチ、セスク(・ファブレガス)、ジエゴ・コスタがいる」

　MFメスト・エジルなど、現在のチームが擁するトッププレーヤーたちも十分な活躍はできていないとアンリ氏は語る。

「選手たちが活躍を見せることも必要だ。メスト・エジルを例に挙げたい。彼は今日の試合で、トップ4のチームとの対戦に8試合目の出場だったが、結果は0ゴール2アシスト。これでは十分ではない」

「アーセナルに加入して以来、彼は14アシストを記録しているが、チェルシーのセスクを見てみれば今季だけで16アシストだ。選手たちは、ある時点でプレーを一段階上に上げなければならないと思う」

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