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最下位転落も…序盤戦を振り返るMF香川「受け入れにくかったし、苦しかった」

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 ドルトムントに所属するMF香川真司が13日に記者会見へ出席した。その模様をドルトムントが『YouTube』のクラブ公式チャンネルで公開している。マンチェスター・ユナイテッドから戻ってきてからのシーズンを振り返るとともに、今季限りで退団するユルゲン・クロップ監督への思い。新監督についても語った。

 2014年8月末にマンチェスター・ユナイテッドからドルトムントへの復帰を果たした香川。復帰戦となったフライブルク戦で先発すると、移籍後初得点を挙げるも、その後は続かず。チームは前半戦を降格圏の17位で折り返すなど低迷。一時は最下位にも転落した。しかし、2015年に入り巻き返しをみせると、ユルゲン・クロップ監督の今季限りでの退任が発表されたあとの直近4試合では3勝1分と負けのない状況だ。

 シーズンを振り返った香川は「今シーズンはすごく難しいシーズンだった。結果もなかなか上手く継続してついてこなかった。個人的にもチームとしても、悔しいシーズンでした。ただ、ここに来て勝ちもおさめて来れたので、そういう意味ではシーズン終盤にきて、チームとしては、いい流れできていると感じています。ただ個人としては納得がいっていないというか、継続して結果が出ていないので悔しい」とコメント。

「(自分がドイツへ)帰ってきて、チームが上手く勝てないというのは想像できなかったというのが正直あって。イメージとして、僕がチームに来て1年目の時のものがあった。なめていたわけではないけれど、素晴らしい選手が揃っているからこそ、前半戦にチームが上手くいかなかったのは受け入れにくかったし、苦しかった。波に乗りきれなかったのかな」と苦しんだ序盤戦を振り返る。

 来季からは元マインツのトーマス・トゥヘル氏が監督へ就任。FW岡崎慎司を指導してきた指揮官に教わることになる。香川は「日本人の岡崎選手が一緒にプレーしていたので、彼から代表(合宿)とかで聞こうかなと思います。基本的には、まだ何も話しは聞いていないです」と明かした。

 マンチェスター・Uではアレックス・ファーガソン監督からデイビッド・モイーズ監督へ代わり、チームが苦しむ姿を目の当たりにした。だからこそ、日本代表MFは「監督が代わるというのはマンチェスターのときと同様に難しさはあるのかなと思います。ですけど、一番はお互いに信用して、目標をはっきりして、同じところに向かって戦うのが大事。それをしっかりとシーズンが始まる前のキャンプから全力でハードワークし続けるしか道は開けないし、目標をお互いに持って、監督を信じてやっていきたい」と誓った。

 今後のドルトムントは、16日にブンデスリーガの第33節を迎え、敵地でボルフスブルクと戦うが、30日にはまたもボルフスブルクとDFBポカール決勝をベルリンの地で戦う。「残り3試合で成長した姿をみせたい」とクロップ監督への思いも明かしたMFは「短期間で2試合も同じ対戦相手とやる難しさはあります。ですが、大会自体は違いますし、両方大事な大会。監督も『全く違う試合だから、まずはその試合で勝ち点3を取れるようにしよう』と言っていました。まずはカップ戦を取ることよりも、土曜日の試合へ向けて最高の準備をして勝ちたいと思います」と意気込んだ。


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