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バルサのご意見番クライフ氏、「マドリーは獲得すべき選手を引き入れなかった」

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 バルセロナのご意見番として知られるヨハン・クライフ氏が、同チームの現状について意見を述べている。スペイン『マルカ』と『アス』が伝えた。

 元オランダ代表FWは、今季のバルセロナがリーガエスパニョーラ優勝に値したとの見解を示している。

「今季のバルサはどういったプレーを実践するかを明確に示した。何度もビッグゲームに臨み、素晴らしいゴールを決めてきたね。100%優勝に値するよ」

 バルセロナはFWリオネル・メッシ、FWネイマール、FWルイス・スアレスの破壊力を引き出すためにカウンタースタイルも取り入れたが、そのことについてはどのように考えているのだろうか。

「ストライカーのためにスペースを生み出すという過程で、コントロールを失ったときもあったね。カウンターの使用」はボールを後方で奪い取るということを意味し、それなりのリスクも伴うんだ」

「ただ彼らはとても素晴らしい選手であり、全員が機能するのは論理的だ。(無冠に終わった)昨季には不満やフィジカルの問題など、状況を悪化させる多くのことが存在していた。そのようなことを忘れるために必要だったのが、まさに現在成し遂げていることだった」

 クライフ氏は以前に、メッシとネイマールという「二人のボス」が共存することは難しいとの考えを口にしていた。

「カタルーニャに住んでいれば、過ぎたことは忘れていかなくてはね。ここで見事な仕事ぶりを成し遂げたグアルディオラが、現在どのように扱われているかを考えれば分かるだろう…。二人のボスと話したことを悪く捉えられても、別にどうってことはない」

 ルイス・エンリケ監督の去就については、自身の預かり知らぬことだとしている。

「L・エンリケが続投するかは分からない。彼の個人的なことは何も知らないからね。結果だけを見れば素晴らしいシーズンで、退団はしないと言うことができるだろう。しかし彼の内面に迷いがあるか、私は一切知らないんだ」

 L・エンリケ監督の続投及び退団がメッシの考えに依存している可能性を問われると、次のように返答した。

「彼はチームにとって大切な選手で、それはサッカー面のみに限定されるわけではないんだよ。メッシは彼自身が好んでいる人物と仕事をすることを必要としている。だが私は何も知らないし、メッシがL・エンリケのことを嫌っていると言っているわけではない」

「チームの結果はメッシのクオリティーに依存する。だからこそ彼は、成果を挙げられない人物が来ることを許容してはならない。メッシは首脳陣がここ数年にわたって決定してきたことによって、多くを学んだんだ」

 メッシが歴代最高の選手であるかとの問いに返答することは嫌っている。

「いつだって誇張が存在している。君たちにとって新聞を売ることは重要かもしれないが、私がそのような議論に首を突っ込むことはない。ディ・ステファノは並外れていたし、ペレも巨大な存在だった。ただ、そのような議論は子供じみたものだ」

 一方、今季を無冠で終えることが決定したレアル・マドリーについては、組織内に問題が生じているとの考えを口にした。

「レアル・マドリーは獲得すべき選手を引き入れなかった。彼らは首脳陣、監督、選手たちと総合的に問題を抱えている。あるべき機能性が存在しなかったのは明確だ」

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