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今季限りで引退のドルトMFケール「引退は最適のタイミング」

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 今季限りでの現役引退を表明しているドルトムントMFセバスティアン・ケールが19日に記者会見へ出席し、13年半を過ごしたドルトムントへの思いを語った。その内容を『ブンデスリーガ公式サイト』が伝えている。

 ドルトムントでは2002、2010、2011と3度のリーグ制覇を経験。主将を務めていた2011-12シーズンには2冠も達成した。当時について問われたMFは、「キャリアの中で最高に輝いたときだったね」と目を細めて振り返る。

 シーズン前に今季限りでの引退を表明。主将の座はDFマッツ・フンメルスへ譲った。しかしチームは前半戦を降格圏の17位で折り返すなど低迷。一時は最下位にも転落した。当時を振り返ったケールは「引退を決めた時には、こんなシーズンになるとは思ってもみなかった。あの時は『本当に引退したいのか』と自問したよ」という。

 しかし、2015年に入り、巻き返しをみせたドルトムントは、ユルゲン・クロップ監督の今季限りでの退団が発表されたあとの4試合では3勝1分と意地もみせた。さらに、DFBポカール・準決勝となったバイエルン戦では、PK戦へもつれこむ死闘を制し、決勝進出を決めた。だからこそ、ケールは今が「(引退は)最適のタイミングだ」と話す。

 引退後については、「まずはこれまでの生活リズムから離れ、それに慣れること。今までは全てが計画に沿ったものだったからね。新しい冒険のようで楽しみだよ」と微笑んだ。

 23日には今季最終節・ブレーメン戦が控えているほか、30日にはDFBポカール決勝でボルフスブルクと戦う。ブンデスリーガで313試合に出場してきたMFは、「長年やって来たけれど最後の選手入場まであと数日しかないとなると、やっぱり感情的になってしまうね」と感慨深げに語った。


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