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ローマ、ダービー制してCLストレートイン確定 敗れたラツィオはナポリとの最終決戦へ

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 25日に行われたセリエA第37節、ラツィオ対ローマのダービーは、2-1でアウェーのローマが勝利を収めた。

 すでにチャンピオンズリーグ(CL)出場を決めているものの、ストレートインのために2位を確保したいローマは、トッティとイトゥルベ、フロレンツィの3トップでスタート。中盤ではケイタが10試合ぶりにスタメンに復帰した。

 一方、ドローでもCL出場が決まるが、勝てば2位浮上でストレートインに近づくラツィオは、フェリペ・アンデルソン、マウリ、カンドレーバがクローゼを支える形。負傷からの早期復帰を果たしたビリアも先発に名を連ねる。

 立ち上がりはラツィオが立て続けに決定機をつくった。まずは3分、左のスペースを突いたカンドレーバのシュート性クロスがデ・サンクティスを襲う。

 5分にはトロシディスのクリアミスからラツィオに絶好機。カンドレーバがクロスを入れると、ゴール前に飛び込んだクローゼがダイビングヘッド。だが、ボールはポストの横へそれた。

 ラツィオが主導権を握りながらも、試合は両チームがチャンスをつくれない拮抗した展開に。ローマはシュートなしで前半を終え、ハーフタイムを迎えることになった。

 後半もラツィオペースで始まり、48分にクロスの跳ね返りをバスタがダイレクトでシュート。これはポストのわずか横にそれる。

 ローマは61分にトッティを下げてイバルボ、68分にプレー続行不可能になった様子のケイタに代えてピャニッチを投入。すると、後にこの采配が当たる。

 69分、ピャニッチの浮き球パスからフロレンツィがシュートに持ち込み、CKを獲得すると、このボールをゴール前でフリーとなったイバルボがシュートするが、枠をとらえることができない。

 流れを変えつつあったローマは、73分についに均衡を破る。ナインゴランのパスから、イバルボがペナルティーエリア内で突破を図り、深い位置から折り返すと、ゴール前に飛び出してきたイトゥルベが押し込んだ。ようやく今季2点目を大一番で決めたイトゥルベは、ユニフォームを脱いで喜びをあらわにし、イエローカードを出される。

 ビハインドを背負ったラツィオは、マウリを下げてジョルジェビッチを投入。すると、このピオリ監督の采配も当たった。82分、F・アンデルソンのクロスをファーでクローゼが頭で落とし、これをジョルジェビッチが頭で押し込んで、1-1の同点に追いつく。

 だが、ドラマはまだ終わらなかった。85分、ローマがまたも勝ち越しに成功する。ピャニッチのFKにヤンガエムビワが頭で合わせ、セリエ初ゴールでローマに再びリードをもたらす。

 ラツィオの必死の反撃も間に合わず、試合はそのままタイムアップ。ローマは2位の座が確定し、CLストレートインが決まった。一方、ラツィオは勝ち点3差の4位ナポリと最終節で対戦。引き分け以上でCL予選プレーオフ出場が決まるが、敗れればCL出場権を失うことになる。

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