アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、OBであるティエリ・アンリ氏からのアドバイスに答え、レアル・マドリーFWカリム・ベンゼマを獲得することは必ずしも必要ではないと主張した。

　かつてアーセナルのエースとしてゴールを量産したアンリ氏は、現在の古巣の力を高く評価しつつ、「ストライカーがもう一人必要」だと発言。関心が噂されるベンゼマを獲得できれば「優勝候補の筆頭になる」と述べていた。

　これに対し、ベンゲル監督は会見で次のように返答した。イギリス『スカイ・スポーツ』などが伝えている。

「ティエリ・アンリのサッカーに関する知識は大いにリスペクトするが、それほど数学的な話ではない。我々はグループとしての戦いを発展させていかなければならない。新たに加入してすべてのゴールを決めてくれるような一人の選手に頼るのではない」

　絶対的なエースストトライカーがいなくとも、攻撃陣全体でゴールを増やすことは可能だと指揮官は語った。

「(そういう選手がいることも)重要ではあるが、おそらくシェアすることもできるだろう。オリビエ・ジルは昨年フルにプレーできれば20ゴールにそう遠くなかったと思うし、セオ・ウォルコットも同じだ」

「(アレックス・オックスレイド・)チェンバレンのような選手が10ゴール決める野心を持ってもいいだろう。(アレクシス・)サンチェスもゴールを決められる。(メスト・)エジルは少なくとも10点を目標にしている。ストライカーの後ろでプレーする選手としては、もう少しゴール数が期待されるものだ」

　アーセナルは9日にホームでのウェスト・ハム戦で2015-16シーズンのプレミアリーグをスタートさせる。

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