元イタリア代表監督のマルチェッロ・リッピ氏は、今シーズンのセリエAが以前よりも拮抗した展開になると予想している。

　4連覇中の王者ユベントスが史上初の開幕2連敗スタートとなったセリエA。一方で、プレシーズンの評価が芳しくなかったインテルは、ビッグクラブで唯一、開幕2連勝を飾っている。

　リッピ氏はイタリア『スポーツ・メディアセット』で、次のように語った。

「セリエAはより拮抗していると思う。ユベントスは今の順位に恐れてはいけない。現時点では何も重要じゃないよ。挽回する時間はある。ローマは3人の補強がヒットしたね。インテルはポジティブな感触だ。ミランも強くなったよ。ナポリも変わっているところだ」

　イタリア代表ではMFアンドレア・ピルロやMFダニエレ・デ・ロッシのパフォーマンスに疑問の声も上がりつつある。彼らとともにW杯を制したリッピ氏は、次のように語った。

「ピルロ以降のこと、デ・ロッシ以降のことを考える必要がある。だが、彼らが良いプレーをしている限りは、彼らを使う必要があるだろう」

　リッピ氏本人はベンチに戻らないのだろうか。今後については、このように述べている。

「いくつかオファーはあったんだけど、すべて断った。今は、冬にどうなるか様子を見ようじゃないか」

---

●セリエA2015-16特集