イタリアで異例の判決 八百長試合観戦のファンにチケット代金の10倍を払い戻し
八百長が行われた試合を観戦していたファンに対し、チケット価格の10倍にあたる金額が払い戻されるという異例の判決がイタリアで下された。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが伝えている。
問題となっている試合は2011年5月15日に行われたセリエA第37節のバーリ対レッチェ戦。すでにセリエB降格の決まっていたバーリがホームで0-2の敗戦を喫したことで、勝利したレッチェはセリエA残留が決まった。
当時バーリに所属していた現アタランタのDFアンドレア・マジエッロはこの試合での八百長容疑で逮捕され、意図的にオウンゴールを入れたことを認めていた。レッチェ幹部から30万ユーロを受け取ることで合意し、そのうち約20万ユーロが実際に支払われたという。
バーリサポーターである弁護士が中心となって起こしていた訴訟を受け、バーリ裁判所はこの試合を観戦していたファンに対して1人400ユーロ(約5万4千円)を支払う判決を下したとのことだ。この金額は平均チケット価格の10倍にあたる。
判決理由について判事は、ファンが「スポーツへの情熱を壊された」「スポーツへの価値観を失わされたことで生活習慣が悪化した」という形での精神的損害を被ったとしている。払戻金はマジエッロらの「加害者」が負担し、ファンが支払いを受けるためにはチケット提示などの形で観戦を証明しなければならないようだ。
●セリエA2015-16特集
問題となっている試合は2011年5月15日に行われたセリエA第37節のバーリ対レッチェ戦。すでにセリエB降格の決まっていたバーリがホームで0-2の敗戦を喫したことで、勝利したレッチェはセリエA残留が決まった。
当時バーリに所属していた現アタランタのDFアンドレア・マジエッロはこの試合での八百長容疑で逮捕され、意図的にオウンゴールを入れたことを認めていた。レッチェ幹部から30万ユーロを受け取ることで合意し、そのうち約20万ユーロが実際に支払われたという。
バーリサポーターである弁護士が中心となって起こしていた訴訟を受け、バーリ裁判所はこの試合を観戦していたファンに対して1人400ユーロ(約5万4千円)を支払う判決を下したとのことだ。この金額は平均チケット価格の10倍にあたる。
判決理由について判事は、ファンが「スポーツへの情熱を壊された」「スポーツへの価値観を失わされたことで生活習慣が悪化した」という形での精神的損害を被ったとしている。払戻金はマジエッロらの「加害者」が負担し、ファンが支払いを受けるためにはチケット提示などの形で観戦を証明しなければならないようだ。
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