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ミラン、2試合でミハイロビッチの解任も? 「時限爆弾のタイマーは動き出した」

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 刻一刻と、“その時”は近づいているのかもしれない。ミランシニシャ・ミハイロビッチ監督にとって、これからの2試合は進退が懸かった勝負になるという。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じた。

 セリエA前節で連敗を止めたものの、トリノと引き分けて3試合白星がないミランは、13位と低迷が続いている。結果に加え、内容も周囲を納得させるものではなく、21日に行われた親善試合のルイジ・ベルルスコーニ杯でも、ミランは控えや若手主体で臨んだインテルに0-1と敗れた。

 フレンドリーマッチとはいえ、父親の名前がついた大会でライバルに敗れただけに、シルビオ・ベルルスコーニ名誉会長は「勝ちたかった」と述べている。同会長の不満は募る一方と言われているところだ。

 当然、ミハイロビッチ監督の立場は揺らいでいる。『ガゼッタ』によれば、21日の試合後のディナーで、ベルルスコーニ氏はアドリアーノ・ガッリアーニCEOに、「いつミハイロビッチを追い出そうか?」といった趣旨の発言をした模様。『ガゼッタ』は、「ミハイロビッチのベンチの下には本当に時限爆弾がある」「それはおそらくすでにあったものだが、今、タイマーが動き出した」と報じている。

 同紙によると、ミハイロビッチ監督の命運を握るのは、25日のサッスオーロ戦と、28日のキエーボ戦だそうだ。さらに、サッスオーロ戦次第では、キエーボ戦を待たずしてミランが監督交代に動く可能性もあると伝えている。

 昨季は、シーズン途中からベルルスコーニ会長がフィリッポ・インザーギ前監督への不満を表しながらも、最後まで指揮官を代えなかったミランだが、今季はまだ第8節を終えたところだけに、早い段階での軌道修正に動く可能性もあるかもしれない。

 だが、監督交代に踏み切るにしても、問題がある。一つは、金銭面の問題だ。インザーギ氏やクラレンス・セードルフ氏との契約が残っているため、ミハイロビッチ監督を解任すれば、ミランは新指揮官を含めて4人の監督にサラリーを支払わなければいけない。

 さらに、後任選びも簡単ではない。『ガゼッタ』は、ルチアーノ・スパレッティ氏やロベルト・ドナドーニ氏の名前を挙げつつも、ベルルスコーニ氏が以前から後者にあまり納得していないと報じた。また、ベルルスコーニ氏は以前から下部組織を率いるクリスティアン・ブロッキ監督を評価していると言われるが、セードルフ氏、インザーギ氏に続いてトップチームを率いた経験のない指揮官に任せるのはリスクが高い。

 不穏な空気が漂い続けるミランだが、まずはすべてサッスオーロ戦の出来次第だろう。サッスオーロと言えば、MF本田圭佑のデビュー戦でFWドメニコ・ベラルディに4ゴールを決められ、ミランがマッシミリアーノ・アッレグリ現ユベントス監督を解任することになった因縁の相手だ。

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