ミランは25日、セリエA第9節でサッスオーロと対戦し、ホームで2-1と勝利した。シニシャ・ミハイロビッチ監督は、白星を取り戻すことが最も重要だったと述べている。

　FWカルロス・バッカのPKで先制し、数的優位に立ったミランだが、天敵のFWドメニコ・ベラルディにFKを決められて追いつかれると、終盤まで苦しんだ。だが、最後は途中出場のFWルイス・アドリアーノが決勝点を挙げ、4試合ぶりに勝ち点3を取り戻している。

　数的優位を感じさせないパフォーマンスではあったが、ミハイロビッチ監督は試合後、勝利の味を思い出すことが大事だったと述べている。イタリアメディアがコメントを伝えた。

「勝つことが大事だった。満足しているよ。妥当な勝利だった。今の我々は、チャンスを許す回数こそリーグで4番目に少ないのに、失点数はワースト2位なんだ。今はそういう時期なんだよ」

　試合前にはサポーターが抗議の横断幕を掲げ、ミハイロビッチ監督も「口では偉大な軍曹だが、ロッカールームとピッチでは何も変えなかった」と批判された。だが、指揮官は動じていない、

「サポーターには抗議をする権利がある。私は彼らに感謝したい。試合中はチームをサポートしてくれたからだ。サポーターは不満ならブーイングをするし、満足すれば拍手をしてくれるものだよ。私は慣れている。(パオロ・)マルディーニや(フランコ・)バレージといったレジェンドたちですら、ブーイングされなかったわけじゃない。普通のことだ」

　2試合続けて先発起用したMFアレッシオ・チェルチにも言及した。

「以前のフォーメーションではセカンドトップだったが、それは彼の本来のポジションではない。3トップでは本来の位置でプレーできる。今日は良かったね。PKになった場面でアシストをしてくれた」

---

●セリエA2015-16特集