8日のリーガ・エスパニョーラ第11節、レアル・マドリーは敵地サンチェス・ピスファンでのセビージャ戦に臨む。前日会見に出席したラファエル・ベニテス監督は、リヨンMFマシュー・バルブエナの恐喝に関与したとされるFWカリム・ベンゼマを招集外としたことを明かしている。スペイン『マルカ』が伝えた。

　ベニテス監督はベンゼマを招集外とした理由が、バルブエナの件で嫌疑をかけられためではなく、負傷が完治していないためであると説明している。

「彼は復帰までの最後の直線に入っており、100%の状態に戻すためにマドリッドにとどめることを決定した。彼の精神状態は良いし、クラブ側からは支持の声明が出されている」

「ベンゼマのことについて、私から話すことはない。それは個人的なことであり、我々が望むのは彼が負傷から回復し、ピッチ上で喜びを与えてくれることだ」

　一方、MFガレス・ベイルはセビージャ戦で復帰を果たせる見込みで、外転筋の過負荷に悩まされるGKケイラー・ナバスは再び欠場するようだ。

「招集リストは現在作成している最中だが、ベイルは含まれている。セビージャ戦で彼の姿が見られるということだ。(ナバスに関しては)リスクを冒すことは望まない。キコ・カシージャに全幅の信頼を寄せているよ」

　セビージャ戦ではベイルのほか、MFハメス・ロドリゲスも復帰を果たすと見られている。

「彼は偉大過ぎる選手で、意欲に満ちたプレーを見たいね。55日間にわたって戦列から離れていたが、ここ5回の練習は素晴らしい形でこなした。彼は私にとってとても大切な選手であり、その復帰を歓迎している」

「ハメスのコロンビア代表招集? 規則においては、代表が招集すれば、チームに合流しなくてはならない。先にも話したように、代表が戦う2試合で、5ゴールずつを決め、何事もなく帰ってくることを望んでいるよ」

　インタビューにおける発言で、マドリーへの忠誠心が疑われるFWクリスティアーノ・ロナウドについては、次のように語った。

「練習で見るチームは喜びにあふれており、クリスティアーノは相変わらず点取り屋だ。今日の練習でも3つのゴラッソを決めた。それに彼の代理人は、ここでキャリアを終えると話していた」

「クリスティアーノと会長の関係は、君たち(記者陣)がよく知っているはずだ。PSG戦で重要だったことは、我々が勝利を収め、また失点をゼロに抑えたことだ。さして重要でもないことに、目を向ける必要はないよ。彼の将来? クリスティアーノはここで幸せだと思う。マドリーとともに得点を決め続け、多くのタイトルを獲得することを願っている」

　セビージャについては、次のような見解を述べている。

「ピスファンは難しいスタジアムで、ファンは素晴らしい応援をする。セビージャは偉大なチームであり、ここ最近はヨーロッパリーグでそのレベルを示している。簡単な試合にならないことは理解しているし、我々は集中力を高め、自分たちのスタイルを示さなけれなならない」

「セビージャは偉大な監督、ファン、チームを擁するクラブだ。現在は本来の調子に戻ることを目指しているが、我々との試合でそうならないことを願うよ」

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●リーガ・エスパニョーラ2015-16特集