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マドリーでの解任を振り返るアンチェロッティ氏 「“デシマ”がなければ1年前に…」

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 レアル・マドリー前監督のカルロ・アンチェロッティ氏は、イギリス『デイリー・メール』のインタビューに対してマドリーでの解任を振り返った。

 2014年にはマドリーを悲願の“ラ・デシマ”(10度目の欧州制覇)に導いたアンチェロッティ監督だが、そのわずか1年後にはマドリーを追われることになった。常に結果を求められる仕事であることは理解しながらも、不当に感じられる部分もあったようだ。

「解任されることは仕事の一部だ。だがレアル・マドリーで解任されたことに関して言うなら、正しいことではなかったと思う。本当に、本当に残念だったよ。選手たちとは素晴らしい関係を築くことができていたからね」

「マドリーの仕事は最も厳しいものだった。プレッシャーはミラン以上だ。私にとって最悪の経験は2005年(チャンピオンズリーグ決勝)のリバプール戦の敗戦ではなく、マドリッドダービーでの0-4の敗戦だよ。マドリーでは勝てない監督はクビになる。”デシマ”を勝ち取っていなければ1年前に解任されていただろうね」

 マドリーで一部の選手たちとの間に問題が起こったことも明かしている。

「私は決して選手たちにムチを振るうことはない。だが選手たちとの間に問題があったんだ。アシスタントのポール・クレメントに『失せろ』と言った選手たちがいて、それに対する私の答えは、彼らは二度とプレーしないというものだった。クラブに移籍を求めるべきだとね」

 自身の監督としてのあり方や、選手たちとの関係については次のように語った。

「私は監督であり、彼らは選手なんだ。だから私には力がある。朝6時に練習に出てこいと私が言ったとすれば、選手は来なければならない。だが私が上に、彼らが下にいなければならないという意味だと思われるのであれば、それは同意できない」

「私の望む関係性は、選手と同じレベルにいることだ。もちろん私には権威があるが、試合に負けたとしても選手たちには明日は自由にしていいと言うだろう。クラブによってはそういう部分を弱さと見なすこともあった。ムチを振るえと言われたが、それなら別の監督を見つければいい」

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