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補強がないドルトムント、トゥヘルは焦らず 若手の昇格と復帰選手で十分?

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 この冬に新戦力を獲得していないドルトムントだが、トーマス・トゥヘル監督は現在のチームへの信頼を強調している。指揮官は、必ずしも補強は必要ではないとの考えのようだ。

 MFヨナス・ホフマンとMFアドナン・ヤヌザイが去り、下部組織からMFフェリックス・パスラックとMFクリスティアン・プリシッチが昇格したドルトムントは、マインツMFユヌス・マリの獲得が実現せず。アトレティコ・マドリーMFオリベル・トーレス、オサスナMFミケル・メリーノの獲得も進展がない。

 それでも、トゥヘル監督は30日に行われるブンデスリーガ第19節インゴルシュタット戦を前にした会見で、次のように述べている。

「非常にリラックスしているよ。私は最初、冬は何もしなくても構わないと言った。冬の市場は複雑だからだ。開幕前とは違う。チーム内で様々な人間関係が築かれてきているんだ。それらはチームを強くさせる。だから、(冬の補強は)なくても構わないと言っていたんだ」

 ホフマンとヤヌザイが退団したことで、トゥヘル監督も補強の必要性は感じたようだ。当時、指揮官はメディアに対し、チーム内競争を激しくしなければいけないと話していた。だが今回、冬のマーケットで優れた選手を獲得するのは簡単ではないと強調している。

「(ホフマンとヤヌザイの代役が必要と話したのは)冬の移籍市場の難しさを知った上で、監督としての希望を述べただけだ。どこから、よりクオリティーの高い選手たちを連れてくることができる? (シーズン中に)そういった選手を手放すクラブはないさ」

 プリシッチとパスラックの昇格に加え、ドルトムントはDFエリック・ドゥルムが復帰した。また、昨夏まで2年間シュツットガルトにレンタル移籍していたMFモリッツ・ライトナーも調子を上げている。

「ライトナーはこの半年、非常に良い状態だった。キャンプでその好調ぶりを改めて示してくれたよ。エリックも素晴らしい形で復帰した。クリスチャンとフェリックスも予想以上にうまくやっている」

「エリックは(前節)ボルシアMG戦で、タイトな状況の中での出場だったが、すぐに優れたパフォーマンスを見せてくれた。ホフマンやヤヌザイといったサイドの選手たちを失ったのは確かだが、クリスチャンやフェリックスもそのポジションでプレーできる。ライトナーはどちらかと言えば中央でプレーするが、フレキシブルな選手だ」

 トゥヘル監督は「ヌリ・シャヒンを含めればフィールドプレーヤーは21人」と強調し、会見で何度も「リラックスしている」と繰り返した。補強がなくても焦ることはないようだ。

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