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“教授vs虎”、ライプツィヒ監督の苦言に大人の対応を見せるエッフェンベルク

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 26日に行われたブンデスリーガ2部第23節、パダーボルン対RBライプツィヒはアウェーのライプツィヒが1-0と勝利している。そのライプツィヒを率いるラルフ・ラングニック監督の試合後の発言に対し、パダーボルンのステファン・エッフェンベルク監督が大人の対応を見せた。

 ブンデスリーガ2部で首位を独走するライプツィヒだが、監督の試合後の発言には敬意が足りなかったかもしれない。“教授”とも呼ばれる頭脳派指揮官のラングニック監督だが、パダーボルンに勝利した後、相手のプレースタイルに苦言を呈した。ドイツ複数メディアが伝えているところ、次のような指摘をしたようだ。

「パダーボルンの10選手は、90分にわたって我々の選手たちをマンマークしていた。そんな戦術を最後に見たのは30年前だよ。許されることかもしれないが、私はそのようなアンチフットボールが、勝ち点で報われないことをうれしく思うね」

 現在パダーボルンを率いるのは、元ドイツ代表MFの“ティーガ-”(“虎”の意)ことステファン・エッフェンベルク監督。今回の敗戦で17位と自動降格圏に順位を下げた同チームだが、ドイツ『ビルト』が伝えるコメントによると、同監督は敵将の苦言に冷静な反応を見せている。

「我々がつくり出した4つの大きな好機、認められなかった正当なゴール、9本ずつのシュート数…。ライプツィヒが枠に放ったシュートが3本であったのに対し、パダーボルンの枠内シュートが5本であったことや、競り合いで我々が勝ちっていたことは、違うことを示していると思うのだが。それでも私は、ミスター・ラングニックに幸運を祈るよ」

 現役時代にボルシアMG、バイエルン、フィオレンティーナなどでプレーした元ドイツ代表のエッフェンベルク監督は、悪名の高い人物として知られる。アメリカで開催された1994年W杯で、ドイツのサポーターに中指を立てて代表から追放されたことは有名なエピソードだ。

 しかし、そんなかつての問題児が、初めて監督として指揮を執ることになったパダーボルンで、一人の人間として成長した姿を見せている。


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