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ついにベルルスコーニがミランを売る?中国への身売り報道が過熱

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 いよいよミランを手放すときが来るのだろうか。シルビオ・ベルルスコーニ名誉会長と中国企業の交渉が騒がしい。一部では、約900億円の身売りが今週末にも事前合意に至ると報じられた。

 ミランは昨夏、タイの実業家ビー・タエチャウボル氏と株式の48%を売却することで合意したが、ビー氏の資金繰りが進まずに取引が成立していない。そのため、先日から中国企業との売却交渉が報じられていた。

 『レプッブリカ』や『コッリエレ・デッロ・スポルト』によると、中心にいるのはオンライン・マーケットで知られるアリババの創業者、ジャック・マー氏のようだ。『レプッブリカ』はアリババが、『コッリエレ』はマー氏が株主の恒大地産が、ミランの株式買収に動いていると報じた。

 マー氏は広州恒大のオーナーでもあり、その広州恒大で監督を務めたマルチェッロ・リッピ氏は、以前からミランの監督候補として噂されている。

 報道によると、ミランはまず株式の70%を売却し、1年以内に残りの30%を手放す見とおしという。いずれにしても、ベルルスコーニ氏は株式の過半数を手放す形で、ミランのオーナーが代わることになる。

 買収額は総額7億~7億2000万ユーロ(約880億~910億円)と報じられた。『コッリエレ』によると、株式市場が閉まる今週末にも、買収の事前合意にサインがかわされるという。

 だが、イタリアメディアによると、アリババは今回の報道について「ノーコメント」。ベルルスコーニ氏の息子で『メディアセット』の代表取締役であるピエル・シルヴィオ・ベルルスコーニ氏は「知らない」と述べている。アドリアーノ・ガッリアーニCEOも同日、クラブ売却に関するコメントを避けた。

 『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、ミランの親会社フィニンベストが、アリババへの売却を否定したと報道。一方で、マー氏のミランへの関心は変わらないと伝え、さらには複合企業のハチソン・ワンポアもリー・カシン氏もミラン買収を狙っているとした。

 また、『メディアセット』のミラン番記者であるカルロ・ペッレガッティ氏は、ベルルスコーニ氏が2週間以内に中国企業と独占交渉に入るかどうかを決めると報じた。だがこれは、株式売却ではなく独占交渉を行うかどうかの決断だという。

 いずれにしても、ミランの中国企業への身売り報道が過熱していることは確かだ。MF本田圭佑の去就にも影響を及ぼすかもしれないクラブ売却話は、近日中に進展があるのだろうか。

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