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ドルトムント加入の逸材を賞賛するトルコ代表監督「平凡であれば、ここにはいない」

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 ノアシェランからドルトムントへ、そしてトルコ代表の一員としてEURO2016へ――。ここ数週間でFWエムレ・モルの人生は、大きな変化を迎えた。

 デンマーク生まれのモルはトルコ人の父親を持つ18歳。北欧リーグでプレーするアタッカーの中でも“最高の逸材”として期待を集めていたが、ドルトムントが先日、移籍金1000万ユーロ+ボーナス500万ユーロとされる額で獲得を決めた。

 モルは評判を呼んでいるその才能を、EUROの舞台でも披露するのかもしれない。トルコ代表を率いるファティ・テリム監督は、5月末の国際親善試合モンテネグロ戦でモルを後半から起用したが、そのプレーに感銘を受けたようだ。

 当初は、モルをA代表に馴染ませる目的で起用したテリム監督だが、EUROに向けたメンバー23名に含める決断を下した。ドイツ『キッカー』が伝えたコメントによると、同監督はモルのメンバー入りについて、次のように説明している。

「彼を代表チームの雰囲気に慣れさせることを望んでいた。だがエムレは特別な、ユニークなプレーヤーだよ。彼が平凡であれば、ここにはいないはずだ」

 テリム監督はまた、モルのチーム内での振る舞いにも満足しているようだ。

「彼は謙虚だ。U-21でプレーし続けても満足していただろう。たくさんの選手は(A代表昇格を求め)交渉したがるが、エムレは純粋にサッカーをプレーしたいと思っているんだ」

 元ドルトムント選手で現在はノアシェランのアシスタントコーチを務めるオットー・アッド氏が、「ドリブルは本当にリオネル・メッシのようだ」と絶賛するモル。新しいクラブに向かう前に、EUROでのプレーに注目したいところだ。


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