ナポリのレジェンドであるディエゴ・マラドーナ氏は、FWゴンサロ・イグアインを失った古巣のファンに向けて、自分は決してナポリを裏切ることはないとメッセージを送った。

　ナポリのエースとしてゴールを量産し、昨季のセリエA得点王にも輝いたイグアインだが、リーグ王者ユベントスへの移籍が決定した。宿敵であるユベントスへの移籍に、ファンはイグアインを「裏切り者」とみなして憤慨している。

　1日にはナポリの設立90周年を祝うセレモニーが本拠地サン・パオロで行われた。当然ながらイグアインの姿はそこになかったが、スタジアム内のスクリーンに昨シーズンのイグアインのゴールが映し出されると、集まったサポーターからは激しいブーイングが浴びせられることになった。

　一方で、マラドーナ氏からのメッセージが場内アナウンスで伝えられると、かつての英雄に向けて「ディエゴ、ディエゴ」と大音量のコールが送られた。マラドーナ氏は次のように述べている。

「ナポリの人々には支えが必要だ。安心してくれて構わない、私は君たちを支える。私は君たちを裏切ることはない。もう済んだことなので、ファンのために素晴らしいチームを作ることを考えよう」

「イグアインには、彼にとってベストなことをしてほしい。イグアインとのことはもう終わったが、私とのことは決して終わりはしない。会長とナポリのすべての人々に大きなキスを」

　ピッチ上にはアヤックスからの加入が決まったポーランド代表FWアルカディウシュ・ミリクも姿を見せ、ファンからの歓迎を受けた。セレモニーの一環としてニースとの親善試合も行われ、ナポリはDFカリドゥ・クリバリの2得点などで3-0の勝利を収めている。

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