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カラスコ、弟によって明かされる成功秘話「彼はストリートサッカーで生き残った人間」

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今季ブレイクを果たしたFWヤニック・フェレイラ・カラスコ

 今季、アトレティコ・マドリーでブレイクを果たしたMFヤニック・フェレイラ・カラスコの弟、ミロン・カラスコがスペイン『マルカ』とのインタビューに応じ、兄がいかにして成長を遂げてきたのかを語った。

 現在23歳のミロンは2015年夏、兄とともにアトレティコと契約を結び、同クラブの下部組織に所属。現在はレンタル移籍によって、マドリッドの地域リーグに属するアルカラでプレーしている。ミロンは『マルカ』に対して、兄がいかにして現在のようなテクニックを備えるようになったかを説明した。その秘密は、ストリートサッカーにあったという。

「ストリートでは、才能がなければ生き残ることはできない。だから、兄はあれ程のテクニックを手にすることになったんだ」

「ベルギーの家のそばには、ボールを蹴れるスペースがあった。僕たちは朝から晩まで、そこでボールとともに過ごしていたんだよ。たった一人で何人も相手にすることになるから、そこで勝てる人は股抜きを決めたり、3ゴールを奪ってみせるわけだ」

 カラスコが今季に存在感を強めた理由は、ここまでに7ゴールを決めるなど、抜群の得点力を発揮していることにある。ディエゴ・シメオネ監督はカラスコに対して、積極的にシュートを放つことを求めていたとされるが、ミロンも同じことを助言し続けていたようだ。

「『なぜ、シュートを打たない? 失うものなんて何もない! クロスバーの上に外れるなら、外れるだけさ』。そんなことを彼に言い続けていたよ。フィニッシュすべき場面でも、味方を探していたからね。ヤニックは監督からも、同じように助言されたと言っていた。そう、彼はゴールを決めなくてはいけない選手だ」

「僕たちは毎日ように話をしている。でも、毎週月曜に彼の家で食事をして、そこで自分たちがプレーした試合について話し合うんだ。彼が悪いプレーを見せていたとしたら、もちろんそう言わせてもらうよ。だって、ヤニックは僕の兄弟なんだ。彼が怒ることはないし、自分のために言ってくれているのだと分かってくれている」

 しかしながら、カラスコが現在発揮している得点は、ミロンにとっても驚くべきことだった。

「ただ、これだけのゴールを決められるなんて予想できなかった。昨季はたった5ゴールで、今季はもう7ゴールだなんて! ヤニックはまたレベルを上げたよ」

「彼はスタンドプレーを好む選手ではない。ゴールを決め、パスも出す。活躍の鍵は、厳しく努力を重ね、すべての角度からシュートを放つようになったことにある。彼は偉大な大会に勝つ野心を抱えている。チャンピオンズリーグ、EURO、W杯とね。クラブレベルのタイトルは、アトレティコとともに獲得できたら、本当に最高だろう」

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