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叩き上げの指揮官ザック氏が明かす「セリエAにたどり着くまでは無名で苦労した」

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元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が22日、イタリアメディア『アドンクロノス』のインタビューに応じ、自身のキャリアを振り返ったほか、イタリア代表について見解を示した。

ザック氏はまず、ロベルト・マンチーニ率いるイタリア代表について問われると、そのクリーンな雰囲気を高く評価しつつ、今シーズン終了後に延期されたEURO2020での躍進を期待した。

「マンチーニの率いる代表チームは、かつてないほどに雰囲気がクリーンだ。強いリーダーシップもあり、こういったチームであれば、きっと良いパフォーマンスを見せることができるはずだ。誰がプレーしても、選手を代えても非常に良い。チーム内に結束があり、選手たちも代表でプレーすることを楽しみにしていることが窺える。ピッチ内外で騒動を起こす選手は1人もいない。熱気に包まれて、クオリティもある。素晴らしい成績を収めるための前提条件が揃っているだけに、私は信じているよ」

続いてザック氏は、イタリア代表チームのスタッフに就任したことが発表されたダニエレ・デ・ロッシについてコメント。いきなりトップチームの指揮官ではなく、スタッフとしての下積みを選んだ元イタリア代表MFを評価しつつ、無名の存在からミランでのスクデット獲得へと登りつめた自身の叩き上げのキャリアを振り返った。

「デ・ロッシはマンチーニのスタッフになったが、良い選択だったと思う。それに加えて、彼には生涯、監督をやって結果を出している父親もいる」

「ところで私は運に恵まれていたよ。17歳でプレーをやめたが、指導は9歳の子供たちから始めて代表まで指導するようになった。しかしセリエAにたどり着くまでは、無名のためにチャンスを見つけるのに苦労したよ。他の人たちよりも先にやって来て、常にピッチでいろいろ試す必要もあった。しかし仮に、いきなりセリエBのチームの指揮官になっていたとしたら、上手く指揮を執ることはできなかっただろうと思う。9歳の子供たちを指導しろとは言わないが、少なくともアリエーヴィ(U-17)クラスから始めてみるのも良いはず。そこでは戦術も試すことができる」

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