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大迫勇也とのコンビ時代以来の絶好調…二桁ゴール到達の33歳モデストが明かす完全復活の要因は?

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 ケルンのフランス人FWアントニー・モデストは、早くも今季公式戦10ゴールの記録に到達。ドイツ紙『ビルト・アム・ゾンターク』で完全復活の要因を語った。

 2015年夏にホッフェンハイムからケルンに移籍した現在33歳のモデストは、同クラブでの初シーズンで公式戦36試合18ゴールとブレイク。続く2016-17シーズンは、当時9ゴールとドイツでのキャリアハイを迎えた現ヴィッセル神戸FW大迫勇也と前線でコンビを組み、公式戦45試合に出場して34ゴールと圧巻の数字を叩き出した。

 だが、モデストは2017年夏に中国の天津天海行きを選択。2020年5月に解散を発表した同クラブでも一定の結果を残したものの、給与未払いで退団すると、数カ月間の無所属期間を経て、2019年2月に当時2部に降格していたケルンに復帰した。しかしながらなかなか以前の輝きを取り戻せず、昨シーズンの後半戦はレンタルで母国のサンテテイエンヌへ放出されるなど、苦境に立たされていた。

 そんなモデストだが、夏に就任したシュテファン・バウムガルト監督の下、今季13試合で早くも10ゴールをマーク。7日に行われたブンデスリーガ第11節ウニオン・ベルリン戦でも2点奪い、2-2とケルンに初めて同クラブ相手に勝ち点をもたらした。これで直近の公式戦4試合で6ゴール。そして、ウニオン戦で同点弾を決めたあと、指揮官の帽子を奪って喜びのダンスを披露したことからもうかがえるように、復活の要因はバウムガルト監督との関係にあるようだ。

 試合当日に『ビルト・アム・ゾンターク』が掲載したインタビューで、モデストはこのように明かしている。

「(監督は)僕を理解してくれている。働いているところを見てくれているんだ。僕を信じ、プレーさせてくれる。そして、僕は信頼する監督には恩返しをする。ただ誤解しないでほしい。ここで僕は、何にもタダでもらっていないことをね」

「僕は常に正直者だ。何かに不満を感じたら、それを口にする。バウムガルトは僕に何を求めるのか話している。そして、僕は彼に何を求めるのか話した。会話の中で彼となら戦争に行ってもいいと感じたんだ」

 バウムガルト監督との厚い信頼関係を強調するモデスト。以前『キッカー』で紹介されたコメントによれば、今夏のプレシーズン中、ドイツ人指揮官は「お願いだからそのマッサージ台から降りて、何かが痛いからって泣きわめくのは止めてくれないか?君の年齢だとそんなのは普通のことだ」と言い放ちつつ、「それから一緒にこれからについて考えてみよう」と語ったという。そんなオブラートに包まない監督の言葉が、モデストの心に刺さったのかもしれない。

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