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泥沼化するバイエルンとレバンドフスキ陣営…代理人がSDの発言を真っ向否定。驚きのエピソードも

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クラブとロベルト・レバンドフスキの間に溝か

 ロベルト・レバンドフスキの代理人が、バイエルンのハサン・サリハミジッチSD(スポーツディレクター)の発言を真っ向から否定している。

 今シーズンも公式戦50ゴールを奪うなど、驚異的なパフォーマンスでブンデスリーガ制覇を支えたレバンドフスキ。しかし、来シーズン限りで満了する現行契約を更新しない考えを明かしており、その去就には大きな注目が集まっている。

 本人の意志は今夏の退団であると伝えられているが、一方でバイエルン側は契約満了まで残留すると主張。またサリハミジッチSDは、レバンドフスキの代理人であるピニ・ザハビ氏について「一年中顔を背けているような代理人。クリーンとは言えないね」と批判し、そして「彼らが新契約のオファーを受けているのは明白だ」とすでに延長オファーは送っていると主張した。

 しかし、ザハビ氏は『ビルト』で「歴史あるクラブに敬意を抱いているから公に発言したくなかったが、サリハミジッチ氏の発言に反応しないわけにはいかない」とし、真っ向から主張を否定している。

「(契約更新の具体的なオファーは?)いや、そんなものはなかったよ」

「現状はこうだ。ロベルトはここで8年間を過ごし、クラブにすべてを捧げたあと、バイエルンを去りたいと思っている。もうすぐ34歳になる今、彼は生涯の夢を叶えて憧れのクラブへと加入するチャンスを得ている。なぜバイエルンは拒否するんだ?」

「(金銭的な問題か?)ロベルトが退団したいのは明確。彼も私も、誰も給料のことは気にしていない。彼はここ数カ月間、上層部からリスペクトされていないと感じている。それが真実だ。バイエルンが失ったのは選手としてのレバンドフスキではなく、ロベルトという人間なのだ」

 そして、バイエルン幹部と昨年に面談した際のエピソードを明かした。バイエルン側はレバンドフスキの売却に対して、当時ドルトムントからの移籍が決まっていなかったFWアーリング・ハーランドの契約解除金を求めていたと証言している。

「私はオリバー・カーンやサリハミジッチと面会し、『ロベルトの契約延長はどうだろう?』と聞いた。彼らの答えは“沈黙”だった。イエスでもなく、ノーでもなく、ただただ何もなかった。だからミーティングの終盤に『それなら来年の夏に売ってくれ』と言ったが、答えは『本当は売りたくないが、1億2000万ユーロ(約162億円)のオファーを持ってきたら話をしよう』だったね。つまり、ハーランド獲得に手数料を含めてかかる金額ということだろう」

「ロベルトは世界最高のストライカーというだけでなく、非常に知的な男だ。周りで何が起こっているかを正確に把握しているし、バイエルンのプランもわかっている。彼は自分の後任としてハーランドを連れてこようとしていることを最初から理解していた。ハーランドの父親も認めているしね」

 バイエルンとレバンドフスキ側の意見は食い違っており、泥沼の様相を見せている。ザハビ氏は「いずれにせよ、責任者や監査役がもう一度考えてくれることを期待している。もちろん、彼らはもう1年引き留めることはできる。公平に見て、契約は2023年までだ。勧めはしないがね。ロベルト・レバンドフスキにとって、バイエルンは過去なんだ」と移籍を認めるように求めた。

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