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鎌田大地の“6番”起用でゲッツェとの共存が可能に?フランクフルト監督、記者からの質問に…

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MF鎌田大地

 フランクフルトは、8月1日に行われるDFBポカール1回戦で2部昇格のマクデブルクと対戦する。オリバー・グラスナー監督は、試合に向けた記者会見で鎌田大地の起用法について語った。

 フランクフルトは、昨夏に就任したグラスナー監督の初陣となったポカール1回戦で3部ブワルトホーフ・マンハイム相手に0-2で敗退している。黒星スタートを繰り返したくないオーストリア人指揮官は、マクデブルクについて「目指すサッカーにあたって明確なアイデアを持ち、それにより勝ち点14の差をつけながら3部優勝を達成した」と警戒心を示すと、かつてバイエルン・ミュンヘンで活躍した両翼を引き合いに出しながら、シントトロイデンからのレンタルで加入している伊藤達哉らについても言及した。

「攻撃陣にはスピーディーで機敏な選手たちがたくさんいる。(バリス)アティクやイトウと、ここではせめて2人だけの名を挙げておこう。彼らは昔のアリエン・ロッベンやフランク・リベリのように、ドリブルで中央に切り込み、利き足ではない方の足で1対1に入るなりフィニッシュに持ち込んだりする」

 グラスナー監督はまた、この会見で現地でも注目集まる鎌田の起用法についても言及。「ダイチ・カマダをここ最近(の紅白戦やテストマッチで)、攻撃的な6番(ボランチ)として起用し、そのため(マリオ)ゲッツェとの同時起用も可能となるが、それは継続的な起用法と考えるか?」との質問が飛ぶと、次のように返している。

「我々は3-4-3でプレーしている。システムとして4-3-3が似ているが、うちではその6番が守備ラインに下がっていると言えるだろう。4-3-3の場合、(2列目は)2人のボランチがプレーするのではなく、8番(インサイドハーフ)と10番(トップ下)がプレーする。するとダイチは10番でプレーしているということになる。なので、彼が一番強みを発揮できるところでプレーしているのだよ」

 グラスナー監督は、3-4-3フォーメーションで鎌田を2列目に置いても攻撃的な役割は変わらないと主張。一方で、同選手を昨季は主に1.5列目で起用していたことや、直近のテストマッチでは長谷部誠のような“守備ラインに下がっている6番”をスタメンとして起用していないことに触れることはなかった。

 なお地元メディア『Hessenschau』が予想するマクデブルク戦のスタメンでは、鎌田は最前列のセンターFWラファエル・ボレの斜め後ろに位置し、イェスパー・リンドストロムと並んで攻撃的MFとして先発。また今夏、買い取りオプションを行使した2人を含め選手10人を加えたフランクフルトだが、そのうちスタメンに名を連ねるメンバーは1人も選ばれず、UEFAヨーロッパリーグ決勝と同じメンバーで臨むと分析している。

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