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「長年にわたって真の10番がいない」伊紙がミランの問題点を分析

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 トップ下のレギュラーが確定していないミランについて、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が29日、現状を分析した。

 セリエAの再開が来月4日に迫る中、「近年、主が確定していない“10番”」のポジションについて、イタリア紙が注目。「ミラネッロにおける疑問点は、もっぱら2列目についてのものだ」と指摘しつつ、「4-2-3-1のシステムでプレーするチームにおいて、中央のトップ下のポジションが主要なカギとなる」との見解を示した。

 だが先にも述べたように、ミランにおいては、長らく突出した背番号10番が不在となっている。「過去を振り返っても、本田(圭佑)や(ケビン・プリンス)ボアテングらの優れているとは断言できないパフォーマンスを考えると、長年にわたって真の10番がいない」と主張した。

 2019年秋から指揮を執るステファノ・ピオリの下でも傾向は変わっていない。「味方の連結役となり、相手にプレッシャーをかけることもできるファンタジスタ」のレギュラーはおらず、昨シーズンは「(フランク)ケシエを起用する賭けを迫られたり、(ラデ)クルニッチを適応させたり」した。

 だが「問題は根本的に解決していない」ままで、今シーズンは「序盤に夏の補強のメインディッシュである(シャルレ)デ・ケーテラーレを起用した一方、その後はより確実な古株である(ブライム)ディアスに先発の座を託し、粗削りの(ヤシーヌ)アドリの先発出場はたった1回だけ」だったと指摘した。

 そんな中、イタリア紙は、4日のサレルニターナ戦へ向けて夏の補強の目玉だったベルギー代表の奮起に期待を寄せ、「当然、デ・ケーテラーレが先発候補に挙がる。できる限り早く取り戻さなければならない逸材だ」と強調。首位の「ナポリに追いつくためには、トップ下の真の主が不在であることは許されない」と述べた。

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