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ウェールズ代表ガレス・ベイルが33歳で現役引退「次のステージへ期待を持って前進する」

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FWガレス・ベイルが現役引退

 ロサンゼルスFCに所属するウェールズ代表FWガレス・ベイル(33)が9日、自身のSNSで現役引退を表明した。

 ベイルは声明で「慎重に熟考した結果、クラブと代表からの即時引退を発表する」とし、「大好きなサッカーをするという夢を実現できたことは、本当に幸運だったと思う。人生最高の瞬間をいくつも与えてくれた。17シーズンにわたる最高の記録は、次の章に何が待ち受けていようと、再現することは不可能だろう」と語っている。

 サウサンプトンのユース出身のベイルは、2006年に16歳でトップチームデビュー。スピードと左足のキックを武器に活躍し、2007年にトッテナム、2013年にはレアル・マドリーへとステップアップを果たした。

 スペインでは3度のラ・リーガ優勝、5度のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)制覇をはじめ、数々のタイトル獲得を経験。2017-18シーズンの欧州CL決勝リバプール戦(○3-1)では、見事なオーバーヘッド弾など2得点を挙げて前人未到の3連覇に貢献した。

 しかし、その後はレアルで出場機会を減らし、2020-21シーズンにトッテナムへ期限付き移籍。2022年6月には契約満了でレアルを去り、アメリカ・メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルスFCと2年契約を結んでいた。

 また、ウェールズ代表としては2006年にデビューし、国際Aマッチ通算111試合で40ゴールを記録。EURO2016、EURO2020を経験し、前者では母国をベスト4に導いた。64年ぶりのW杯出場となったカタール大会でもキャプテンとしてチームを牽引。1分2敗でグループリーグ敗退となった大会後、代表でのプレー続行も示唆していたが、今回の現役引退に至った。

 ベイルはこれまでのキャリアを振り返り、周囲のサポートに対する感謝を述べている。

「この旅で役割を果たした全ての人に感謝の気持ちを伝えるのは、不可能なことのように感じる。9歳でサッカーを始めたときには夢にも思わなかったような方法で僕の人生を変え、キャリアを形成する手助けをしてくれた多くの人々に恩を感じている」

「サウサンプトン、トッテナム、レアル・マドリー、そして最後にロサンゼルスFC、全ての監督、コーチ、バックルームのスタッフ、チームメイト、熱心なファン、エージェント、素晴らしい友人、家族、皆さんが与えてくれた影響は計り知れない」

「国際舞台での僕の旅は、僕の人生だけでなく、僕自身をも変えた。ウェールズ人であること、ウェールズ代表としてプレーし、キャプテンを務めるという幸運は、僕が経験したことのないものを与えてくれた」

「この素晴らしい国の歴史の一部を担うことができたこと、ザ・レッド・ウォール(ウェールズサポーターの愛称)のサポートと情熱を感じられたこと、そして一緒に予想外の素晴らしい場所に行けたことを光栄に思い、謙虚な気持ちでいっぱいだ」

 今後については「人生の次のステージへ期待を持って前進する。変化と移行の時、新しい冒険の機会だ」と語った。

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