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審判囲みは最低1枚のイエローカード…プレミアリーグが「サッカーを愛する。試合を守る」行動模範を発表

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アーセナルは昨季の抗議による最多罰金クラブとなった

 プレミアリーグは31日、2023-24シーズンの開幕を前に「サッカーを愛する。試合を守る」というコンセプトの行動模範を示した。審判員を選手が囲んで抗議する行為やファンの違反行為など、サッカーの魅力を損なう事案の減少を目指すという。

 昨シーズンはトーマス・トゥヘル監督とアントニオ・コンテ監督の両者レッドカードなど、スタッフ同士が対立するシーンが複数発生。ユルゲン・クロップ監督が判定に強く抗議するシーンも話題となった。プレミアリーグはスタッフを対象とする新たな行動模範を策定し、責任ある態度で行動するよう求めるとしている。

 また、フラムのFWアレクサンダル・ミトロヴィッチが主審の胸を押すなどして8試合の出場停止処分を受けるなど、選手が主審に激しく抗議するシーンも散見された。このようなトップレベルでの行為がアカデミーやアマチュアの選手に影響を与え、アマチュア審判員の暴力被害が社会問題となっている。

 プレミアリーグは2人以上の選手が審判員を囲んだ場合、最低でも1枚のイエローカードが出るようにするなどして選手の悪質な抗議を抑制するようだ。実際にどれほど厳格に適用されるかは不明だが、従来よりも異議を唱えることでカードを受けるリスクは高まるだろう。キャプテンはチームメートの行動に対する責任を有し、フェアにプレーして審判員や判定へのリスペクトを示すよう奨励することが求められるという。

 ファンも節度ある行動が求められる。97人が亡くなった“ヒルズボロの悲劇”を揶揄するなど、社会通念上許容できないチャントを歌ったりジェスチャーやメッセージを示したりする行動が発覚した場合、警察の協力を得ながら厳しく取り締まっていくことが明らかにされた。昨シーズンに続いてピッチへの侵入や物の投げ込み、差別的言動なども厳しい処分を下す対象としている。

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