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4強敗退にソン・フンミン呆然…韓国は64年ぶりアジア制覇ならず「ロッカールームでキャプテンのソニーは…」

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試合後、呆然と立ち尽くすFWソン・フンミン

[2.6 アジア杯準決勝 ヨルダン 2-0 韓国 アルラーヤン]

 呆然と立ち尽くした。韓国代表は準決勝でヨルダンに0-2で敗れ、ベスト4敗退。1960年大会以来、64年ぶりとなるアジア制覇を逃すホイッスルが鳴り響くと、4万2850人の大観衆で埋め尽くされたスタンドが熱狂に包まれる中、ピッチ上のFWソン・フンミン(トッテナム)はしばらくの間、動けなかった。

 完全アウェーの雰囲気の中、立ち上がりからヨルダンの勢いに押し込まれた。それでもGKチョ・ヒョヌ(蔚山現代)がビッグセーブを連発し、0-0で耐える展開が続く。前半19分にはDFチョン・スンヒョン(蔚山現代)のロングフィードにソン・フンミンが抜け出し、右足のループシュートでゴールネットを揺らすが、オフサイドだった。

 前半32分、PA内右でボールキープしたソン・フンミンが右サイドに展開し、MFファン・インボム(レッドスター)の右クロスにMFイ・ジェソン(マインツ)が頭で合わせたが、右ポストを直撃。同42分のピンチはGKチョ・ヒョヌの顔面ブロックでしのぎ切り、前半はスコアレスで折り返した。

 ところが後半8分、MFパク・ヨンウ(アルアイン)のバックパスを奪われ、先制を許すと、同21分にも中盤でのボールロストからカウンターで2失点目。韓国は後半25分、ソン・フンミンとのワンツーからMFイ・ガンイン(パリSG)がチャンスを迎えるも、DFの体を張ったディフェンスに阻まれた。

 90分間で枠内シュートはゼロ。0-2の完敗で準決勝敗退が決まった。試合後、海外メディアからの「若い選手が多いことは今後につながるか」という質問にソン・フンミンは「自分たちは若いチーム。自分もそう願っている」と英語で回答。ファン・インボムは「こういうことがあった直後に何と言ったらいいか分からない」とうなだれ、試合後のロッカールームでの出来事について明かした。

「求めていた結果ではなかったが、ロッカールームでキャプテンのソニー(ソン・フンミン)は『自分たちはベストを尽くしたし、チームを誇りに思う』と言っていた」。来月にはW杯アジア2次予選が再開。韓国はアジア杯16強のタイとの2連戦が控えている。ソン・フンミンは「W杯予選もすぐに来る。成長を続けないといけないし、努力し続けないといけない」とチームメイトを鼓舞したという。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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