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快勝のトッテナムが4位に浮上

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 29日、プレミアリーグは第36節2日目を行い、5位のトッテナムは、19位のブラックバーンと対戦した。トッテナムにとっては、欧州CL出場得権を争うライバルたちの結果を知っての一戦だった。前日に4位・ニューカッスルが敗れ、一方でキックオフの約30分前に終了した試合では6位につけていたチェルシーが勝利し、勝ち点で彼らを上回っていた。プレッシャーのかかる一戦だったが、トッテナムは立ち上がりから猛攻を仕掛け、前半22分に、MFラファエル・ファン・デル・ファールトのゴールで先制。後半にもDFカイル・ウォーカーが直接FKを決めて、2-0で勝利。勝ち点でニューカッスルに並び、得失点差で上回ったトッテナムは、4位に再浮上した。

 立ち上がりから攻勢に出るトッテナムは、1分にMFルカ・モドリッチが左サイド深く侵入し、ゴール前にクロスを入れる。これがDFに当たり浮き、逆サイドのMFアーロン・レノンに渡る。難しい体勢から右足でシュートを打ったレノンだが、ボールは右サイドネットを叩いた。さらに同8分にもゴール前でこぼれ球を拾ったMFサンドロがミドルシュートを放ったが、これはクロスバーに嫌われる。

 ノリッジ・シティ、QPRと格下相手にリーグ戦で連敗しているトッテナムにとって、決定機をつくりながらも生かせない嫌な展開だった。それでも、この日は攻撃を仕掛け続け、相手ゴールをこじ開けた。22分、右サイドを突破したレノンが逆サイドにクロスを送る。MFガレス・ベイルがヘッドで折り返したボールをゴール前のDFが、ヘディングする。これがクロスバーを叩き、ゴール前にこぼれる。DFがクリアーしようとしたところをFWエマニュエル・アデバヨルがブロック。ボールを拾ったMFラファエル・ファン・デル・ファールトがシュートする。ゴールの中でブラックバーンDFがクリアーしたが、ゴールは認められて、トッテナムが待望の先制点を挙げた。

 その後も一方的に攻めるトッテナムは同24分にもレノンが、ドリブルで切り込み、決定的なシュートを放つが枠を捉えられない。同38分にもモドリッチを起点にチャンスをつくったが、PA内でボールを受けたMFダニー・ローズのシュートはGKロビンソンにセーブされる。攻め続けるトッテナムは同42分にもCKからDFウィリアム・ガラスがヘッドでゴールを狙ったが、クロスバーに嫌われた。

 後半も試合の流れは変わらない。4分にモドリッチからアデバヨルに渡ったボールをブラックバーンDFが突く。ボールがこぼれた先にいたレノンが切れ味の鋭いドリブルからシュートを放ったが、またもレノンのシュートは右サイドネットを外から叩いてしまう。同16分にも、ファン・デル・ファールトからのパスを受けたベイルがシュートを放つが、ややトラップが上手くいかず、シュートも右に流れて行った。

これだけチャンスを逃せば、流れを失いかねないトッテナム。しかし、嫌な流れを変えたのは、先日、イングランド・プロサッカー選手協会の選出する年間最優秀若手選手賞を受賞したDFカイル・ウォーカーだった。ゴールから約30mの距離から、鮮やかな直接FKを決めて、待望の2点目をもたらした。

 結局、試合はこのまま2-0で終了。現在19位と降格が目前となっているブラックバーンは、シュートを1本も打てないまま試合終了の瞬間を迎えた。一方のトッテナムは、リーグ戦3試合ぶりに複数ゴールを挙げ、欧州CL出場圏内の4位に順位を戻している。


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