[6.20 ブラジルW杯D組 イタリア0-1コスタリカ レシフェ]

　まさかの展開となった。今大会一過酷で『死の組』と呼ばれたグループD。ウルグアイ、イングランド、イタリアとW杯歴代優勝国が並ぶなか、弱者と見られていたコスタリカ代表。しかし、蓋を開けてみればウルグアイ、イタリアを連破して、グループを一抜けしたのだ。

　初戦でウルグアイを破ったコスタリカは、イタリアを相手に回しても決してひるむことはなかった。そして待望の瞬間が、前半44分に訪れる。左サイドを駆け上がったDFジュニオール・ディアスが上げたクロスを、ファーサイドに流れたFWブライアン・ルイスがヘッドで合わせると、ボールは名手のGKジャンルイジ・ブッフォンの手に触れることなくクロスバーに直撃。しかし、真下に落ちたボールはゴールインの判定となった。

　結局この1点がものをいい、完封勝利を収めたコスタリカの24年ぶり決勝トーナメント進出が決定。殊勲の決勝ゴールを奪い、FIFAが発表するMOMに選出されたルイスは「大きな勝利だった」と試合を振り返った。

『FIFA.com』によると「初戦でウルグアイに勝った後、僕たちは自分たちの力を信じることができたんだ。そしてこの結果が、コスタリカの人たちをどれだけ盛り上げたかは、後々知ることになるんだろうね」と語り、喜びを爆発させた。

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