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[プレビュー]フランスvsナイジェリア 柔軟な対応を見せるベンゼマを生かすか、封じるか!?

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[6.30 ブラジルW決勝T1回戦 フランス(日本時間7月1日1:00)ナイジェリア ブラジリア]

 シード国ではなかったものの、3戦無敗でグループEを首位通過したフランス代表。対戦するのはグループリーグ最終戦のアルゼンチン戦で敗れはしたが、第2戦までの貯金を生かしてグループFを2位で勝ち上がったナイジェリア代表だ。

 大会直前にMFフランク・リベリーを負傷で失ったフランスだったが、グループリーグでは大黒柱不在を感じさせないような爆発力を示した。予選の多くを4-2-3-1のシステムで戦いながらも、MFヨアン・キャバイエをアンカーに据える4-3-3という実戦経験の乏しかったシステムへの変更が功を奏している。

 そして、好調な攻撃陣をけん引するのが、最前線に構えるFWカリム・ベンゼマだ。独力でゴールまで持ち込むだけでなく、裏への鋭い飛び出しで後方からのパスを呼び込んでゴールを陥れるエースの好調はチームにとっても心強い。固い守備が最大の武器となるナイジェリアの徹底マークに遭うことが予想されるが、ベンゼマにマークが集中すればするほど、2列目からの飛び出しが効果を発揮する。周囲を生かす術も持つベンゼマが、MFブレズ・マトゥイディやMFポール・ポグバの攻め上がりを見逃さずに決定機を生み出せるかは、ゴールを奪う一つのポイントとなりそうだ。また、ゴール中央では激しい守備を見せるナイジェリアだが、サイドでは集中力を欠いたような守備で後手に回る場面もある。右ウイングに配されるMFマシュー・バルブエナの個人技だけでなく、SBのDFマチュー・ドビュシやDFパトリス・エブラの機を心得たオーバーラップを生かしてゴールをこじ開けたい。

 対するナイジェリアはアルゼンチンにこそ3失点を喫したがイランとボスニアを無失点に抑えたように、アフリカ予選8試合を3失点で乗り切った守備力が拠り所になる。連動性が高いとは言えないが1対1での強さは抜群で、狙いを定めた激しい寄せでボールを奪い切る力はある。フランスのCFで起用されるであろうベンゼマへの警戒度はマックスとなるが、彼一人に注意を払えば2列目の飛び出しへのケアがおろそかになってしまう。DFジョセフ・ヨボとDFケネス・オメルオの2CBのどちらかが必ず相手エースを監視下に置くだけでなく、ボランチのMFジョン・オビ・ミケルとMFオジェニ・オナジは相手2列目の動きを十分に警戒したい。最後方にはアフリカ最高峰の守護神であるGKビンセント・エニュアマが控えている。シュートコースさえ限定できれば、驚異的な反射神経を誇る守護神がストップする可能性が高まるため、集中力を切らさない守備でフリーの状況を作らせないことが重要になる。

 フランスにボールを保持する時間が長くなることが予想され、攻撃は速攻がメインとなりそうだが、FWエマヌエル・エメニケ、FWアーメド・ムサらのスピードを存分に生かせる場面を作れるのならば、それも悪くない。ボールを奪った後に司令塔のミケルが、彼らをいかにスピードに乗せた状況でボールを送れるかはゴール奪取の一つのポイントとなりそうだ。

■FIFAランキング
フランス 17位
ナイジェリア 44位

■対戦成績
ナイジェリア 1勝

■テレビ中継
日本テレビ系


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