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[MVP of battle collection]ディ・マリア、12本目のシュートで執念の決勝点

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 世界の頂点を目指し、「白か黒か」勝負を決する2014 FIFAワールドカップ ブラジルに向け、アディダスが開発した「バトルコレクション」は、シンプルかつ斬新な白黒のバトルグラフィックを採用。「プレデター インスティンクト」「アディゼロ f50」「ナイトロチャージ1.0」「パティーク11 コア」の4モデルの中から選手はそれぞれのプレースタイルに合わせ、最も自分に適したスパイクを着用する。そんな“バトルプレイヤー”の中から、その日最も活躍した選手を「MVP of battle collection」として選出する。

 執念でゴールをこじ開けた。延長戦までもつれ込んだ激闘に終止符を打ったのは、アルゼンチンMFアンヘル・ディ・マリア(レアル・マドリー)の12本目となるシュートだった。

 延長後半13分、ショートカウンターからFWリオネル・メッシが中央をドリブルで駆け上がり、右サイドからゴール前に走り込むディ・マリアにスルーパス。左足ダイレクトで合わせたディ・マリアのシュートはゴール左隅に吸い込まれ、ついにスイスの牙城を崩した。

 120分間でアルゼンチンが放ったシュートは29本(スイスは14本)。そのうち実に12本をディ・マリアが打った。枠内シュートは10本。その最後の1本が決勝点となった。

 所属するレアル・マドリーでは昨季、ポジションの重なるMFガレス・ベイルの加入により、シーズン前から移籍の噂が絶えなかった。しかし、カルロ・アンチェロッティ監督の下、セントラルMFで新境地を開拓。攻撃的なドリブラーは守備力、フィジカルにも磨きをかけ、中盤のユーティリティープレイヤーとしてポジションを確立させた。

 アルゼンチン代表でも今大会のグループリーグではMFハビエル・マスチェラーノをアンカーに置いた中盤3枚の一角を担った。しかし、この日はFWセルヒオ・アグエロの負傷欠場に伴い、ダブルボランチにシステムを変更。ディ・マリアはより持ち味の生きるサイドハーフにポジションを上げた。

 スタートは左サイドだったが、前半途中からFWエゼキエル・ラベッシとポジションを入れ替え、右サイドに回った。中に切れ込んでのクロス、あるいはシュート。レフティーは何度となくゴール前へ迫り、チャンスに絡んだ。

 リーガ・エスパニョーラではレアルのライバルであるバルセロナでプレーするマスチェラーノは『FIFA.com』のインタビューに「彼はファンタスティックなプレイヤーだ。ピッチのあらゆる場所をカバーする。彼とマッチアップするのは本当にタフなんだ。少なくとも今はチームメイトだけどね」と、賛辞を惜しまなかった。

 英メディア『スカイスポーツ』はディ・マリアの試合後のコメントを伝えている。「僕だけがヒーローじゃない。23人の選手、そしてコーチングスタッフ全員がヒーローだ」。PK戦突入を免れる値千金の決勝点にも謙虚な姿勢を崩さない。「僕らは魂を懸けて戦った。決してあきらめることはなかった。勝利に値するだけのプレーを見せたんだ」。120分間の死闘を制し、3大会連続のベスト8。5日の準々決勝では、準優勝した1990年大会以来、24年ぶりの4強入りを懸けてベルギーと対戦する。

▼ディ・マリアがブラジルW杯で着用する「バトルコレクション」の詳細はこちらから


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