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「試合の意味があるのか?」ミュラーが漏らした小国への強烈な不満に「傲慢な態度」と批判の声

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サンマリノに8-0で大勝したドイツ

 ドイツ代表の快勝に終わったサンマリノ戦(8-0)終了後、FWトーマス・ミュラーが試合について不満を漏らした。

「サンマリノのようなチームと試合をすることはプロサッカーとは全くかけ離れたものだ。過密日程の中こんな試合をする意味が分からない」

「彼らにとっては、世界の強豪チームと対戦できる特別な機会なのは理解できる。ラフなプレーを使ってしか守れないのも理解できる。だからこそ、このような試合では無駄なリスクを負うのではないかと疑問に思う」

 このコメントにいち早く反応したのが、批判されたサンマリノ側だ。首席報道官のアラン・ガスペローニ氏はフェイスブックでドイツ戦の意義として10つの理由を挙げて抗議をした。

 ガスペローニ氏は遠回りすることなく率直な意見をぶつけた。中でも次の2点を強調している。

「サッカーは強豪チームだけのものではない。サッカーを愛する者全員のものだ。君たちにとっては嫌かもしれないが、その中には我々も含まれる」

「君たちの金稼ぎなどではなく、夢を追いかける少年が沢山いるんだ。君たちドイツ人は今も変わらない。傲慢な態度では勝利につながるとは限らないと歴史で学ばなかったのかね」

 続いてガスペローニ氏はミュラーへ呼びかけた。

「君のおばあちゃんだって、サンマリノ近くの海や山までタンクトップ姿に毛むくじゃらの田舎者に会いに来ていたかもしれないね」

 サンマリノは2004年にリヒテンシュタインに勝った以外、白星を挙げたことはない。よってミュラーにとって「取るに足らない相手」と映ったのだろう。しかしながら強豪国との対戦を心待ちにしている小国の選手や子どもたちがいることもまた事実であるだけに、ガスペローニ氏にとっては我慢ならない発言に感じられたようだ。

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