[2.23 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜0-0日本高校選抜 国立]

　U-18Jリーグ選抜はCB畠中槙之輔(東京Vユース)と左SB内田裕斗(G大阪ユース)が3-0で快勝した昨年に続いて2年連続出場。チームは相手GK置田竣也(星稜高)が「自分たちが予測している以上のことを技術で上回ってやってくる」と舌を巻いたテクニックでプレッシャーを外し、決定機もつくり出したが、最後まで1点を奪うことができなかった。スピード溢れるオーバーラップで左サイドから圧力をかけた内田も「自分でも点決めたかったですし、FWとかにも点を決めさせてあげたかったんですけど、満足行くクロスとか上げられなかった」と残念がった。

　年代別の日本代表でチームメートだった選手やプリンスリーグ関西で戦った選手たちもいた今回、相手の実力の高さは理解していた。「今年は高校選抜はタレントが多いので、逆に燃えて絶対に負けたくなかった。オレらはタレント少ないし、あんまり目立つ部分なかったんですけど、そういうところではなくて、サッカーで勝ちたいと思って団結していったんですけど…。やっぱり勝ちたかったです」と悔しがる。

　内田は立ち上がりから非常に積極的な攻撃参加と突破力を見せ、6分、10分といい形のクロスを上げるなど、十分に嫌な存在になっていたが、納得のいくプレーではなかった。「前半は自分のミスとかでカウンター(を食らうこと)が多かったし、全体的に見てもキックのミスとかまだまだ多いし、課題が見つかった試合になりました。縦ヘ行ける時もありましたけれど、まだまだ数が少ないし、質も低いので、絶対に日本一くらいに数も質も上げていければと思います」。反省を糧に成長することを誓った。

　所属するG大阪ユースは今年、高校年代の全国リーグであるプレミアリーグウエストに昇格する。昨年は関西のJ4クラブのうち、唯一プリンスリーグ関西での戦いを強いられていただけにプレミアリーグに懸ける思いは非常に強い。全国リーグ初挑戦の今年はディフェンスラインに新3年生が揃い、中盤にもMF小川直毅(G大阪ユース)ら実力者の名が並ぶ。決定力が課題となっているようだが、これまでの悔しさをバネに白星を重ねるだけ。「絶対に勝ちます。チャンピオンシップ、絶対に優勝します」と宣言した。

　今年の目標について内田は「トップにシーズン中に上がって、トップをJ1に自分が上げるつもりでチームを引っ張って行きたいし、(ユース)チームとしてもそういう努力する姿とか、練習中の姿勢とか、自分がチームをいい方向へ向けて、ボクたちユースからトップに負けないくらいいい成績を残してトップをサポートしたいです」。国立での一戦から新たに学んだDFが西の強豪を活気づける。

(取材・文　吉田太郎)