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完封勝利の日本高校選抜CBに横浜FMサポから「北谷コール」!

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[2.22 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜 0-1 日本高校選抜 国立]

 日本高校選抜のCB北谷史孝(興國高)は、鋭い出足でのインターセプトなど持ち味のボール奪取力を遺憾なく発揮して完封勝利に貢献(後半32分までプレー)。「個人的にはあまり良くなかったと思う。奪えるところでは奪えたんですけど、ビルドアップとか硬かったり、出せるところが見えていなくてルーズに出してしまったところもあった。そういうところは反省しています」と首を振った。それでも試合後に「富士ゼロックススーパー杯」を控えた横浜FMサポーターから北谷コールが巻き起こったことについては「あれはマジで、凄く嬉しかったです」と満面の笑みで喜んでいた。

 本人はこの日のプレーについて全く満足していなかったが、U-18日本代表にも選出されているCBのポテンシャルはやはり高い。多少出遅れても身体能力の高さと相手とボールの間に身体を入れ込む上手さでボールをもぎ取ってしまう。もうひとつの持ち味である足元の技術、ビルドアップの精度、判断では課題を残したが、それでも全国出場歴がなく、まだ無名のDFが国立で堂々としたプレーを見せていた。

 DF中澤佑二とDF栗原勇蔵が中央に構える横浜FMのDF陣は国内最高クラスの陣容。その中に割って入ることは簡単ではないが、北谷は「日本の最高クラスから吸収できることはしていきたい」と横浜FMで成長することを決意して入団した。まだまだ大きな差があると感じているが、持ち味のインターセプトなどを少しずつチームで発揮できるようになってきている。

「高校生とプロって体感スピードが全然違うので、自分ができること、できないことを見極めて通用しないところは上げていかないといけないし、通用するところは継続してやっていきたい。ボールを奪いにいくところは大分奪えるようになってきました。でもまだまだビルドアップでは正確なタッチでつけないといけないけれどズレてしまって次の選手がやりにくかったりしているので、そこは修正していきたい」。

 目標は中澤、栗原をはじめとする横浜FMの先輩DF陣。「憧れですけれど、ライバルになっていきたい」。まずは練習で先輩たちのプレーをひたすら吸収して、成長して、先発の座を争う存在になる。

(取材・文 吉田太郎)

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