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「自分が止めないといけない」好セーブ連発の新潟ユースGK阿部がメキシコ完封!

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[7.19 国際ユースサッカーin新潟第1節 U-17新潟選抜 2-0 U-17メキシコ代表 スポアイランド聖籠]

 U-17新潟選抜のメキシコ撃破の立て役者はGK阿部航斗(新潟ユース)だった。前半はメキシコにボールを支配され、クロスやミドルシュートを放たれたが、「(試合前から)自分が止めないといけないと思っていた。耐える時間はあると思っていたので想定内です。シュートの前に止まってしっかりと準備できていた」という守護神はクロスボールをニアサイドでキャッチし、ゴールを捉えたシュートを確実にセーブするなど得点を許さない。特に1-0で突入した後半には至近距離からの相手のヘディングシュートをはじき出し、またサイドを崩されてから放たれた決定的なシュートを指先でわずかに触るなど、後半だけで10本のシュートを撃たれながらも最後までメキシコの前に立ちはだかった。

 今年3月のサニックス杯にはU-17日本代表の一員として出場。「東京五輪世代」の守護神候補のひとりだ。今回は地元開催ということもあってか、U-17新潟県選抜のゴールを守るが「(代表チームの)スタッフが見てくれていれば、いいアピールができると思うので頑張りたい」という通り、無失点でアピールに成功した。ただ本人は「キックのミスが多かった」と首を振る。「パントキックが武器だと思っている。アシストを狙っていきたい」というほどキックに自信を持つだけに、「メキシコは高かったので味方の前に落としたり、低いボールを蹴れれば良かった。修正したい」と改善することを誓っていた。

 将来性豊かな実力派の守護神。目標をひとつずつクリアしていくために努力を続けていく。「オリンピックはまだ6年後。それよりも2年後にトップチームに昇格することが目標。そして(将来的にオリンピックを目指して)U-20ワールドカップやJリーグで経験を積んでいきたい。身体能力は高くないし、反応も(自分自身では)速くない方だと思う。クロスや背後のボールに対して的確な対応のできる守備範囲の広いGKになりたい」と意気込んだ。 

(取材・文 吉田太郎)

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