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昨年茨城2冠の水戸商は連覇逃すも、前向きな4強:茨城新人戦

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[1.24 茨城県新人大会準決勝 水戸商高 1-2 古河一高 鹿島ハイツ3]

 茨城県新人大会連覇を狙った水戸商高は準決勝で敗退した。この日、1年生ながらキャプテンマークを巻いたMF谷田部晶の正確な展開、クロスを軸としたサイド、縦への攻撃から俊足FW鈴木陽哉(2年)やFW川上達也(1年)が相手DFの背後へ抜け出してビッグチャンスもつくり出したが、相手GK清野拓哉(2年)の好守にあうなど前半は無得点。後半立ち上がりに守備の乱れから先制点を奪われると、21分にも不用意な形から追加点を奪われてしまう。

 水戸商も交代出場のFW岡野将也とMF堀内友貴(ともに2年)、谷田部からの仕掛けでシュート、ラストパスまで持ち込むが、得点は終了間際に岡野のアシストからFW石塚大輝(1年)が決めた1点にとどまった。この日、水戸商はGK大内昂ら1年生7人が先発。FW尾亦力哉やMF矢幡拓也を中心に茨城2冠を獲得した昨年のチームで出場機会を得ていたのは谷田部と交代出場組だった鈴木、岡野くらいで経験は浅い。メンバーが大きく入れ替わる中で、1年間かけて個、チームの力を積み上げていかなければならない。

 佐藤誠一郎監督は「いろいろな試合を準決勝まで4試合できた。適正、ウィークポイントも分かった」と前向きな発言をした一方、「(昨年に比べて厳しい1年になることは)分かっています。大変ですね。攻撃の指揮官がいないし、もう少し守備の感性、危機管理能力を上げないといけない。ウチは走るというところが大きな支え。その部分もまだまだ」と課題を口にする。評価の高かった先輩たちは新人大会、関東大会予選で優勝も全国には手が届かなかった。今回苦戦の連続ながらも4試合戦った経験を活かして力を磨き、先輩たちに追いつくこと。そして過去22回優勝の総体予選、選手権予選で全国切符獲得に挑戦する。

[写真]水戸商は1年生ながらキャプテンマークを巻いたMF谷田部がスライディングでのラストパス

(取材・文 吉田太郎)

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