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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.54]日本高校選抜FW岩崎悠人(京都橘1年)_1年生の枠を超えたプレーと献身性

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[3.8 ヤングサッカーフェスティバルU-18の部 静岡県ユース選抜 0-1 日本高校選抜 エコパ]

 そのプレーは全国高校選手権で活躍した選手たちが集う日本高校選抜でも“1年生離れ”している。関係者からは「本当に抜群ですね」「もう、1年生だと思っていない」という声も挙がるほど。この日、日本高校選抜FW岩崎悠人(京都橘高1年)は「コンディションが良くなくて難しかった」と振り返ったが、それでも40分間の出場で決勝点をアシストし、勝利に貢献した。

 本人の言う通り、思うようなプレーはできなかったかもしれない。それでもアップダウンを繰り返し、チームの攻撃を活性化しようとしていた。ボールを受けに落ちて、スペースへ飛び出しての繰り返し。その献身が後半34分に実を結ぶ。相手のミスによって最終ラインの背後に落ちたボールを拾うと、DFを引き付けて左サイドのMF渡邊凌磨にラストパス。より確実にゴールを目指したパスが決勝点をもたらした。

 試合を決めるゴールを決めた渡邊はこの日の岩崎のプレーについて「良かったんじゃないかなと思います。スペースへ抜ける部分とか、過程の部分はそんなに良くなかったと思うんですけど、ゴール前に顔を出すという部分では良かったんじゃないかなと思います」と評価。岩崎は「(決勝点のシーンは)あそこでいい位置で僕のところに転がってきたので、前を見たら(渡邊)凌磨君がいい位置にいた。自分が行くよりも凌磨君に出した方が確実かなと思った。自分の持ち味であるドリブルで仕掛けて行くという回数は少なかったかもしれないですけれども、落ちてボールを受けてというところはできたと思う」と振り返った。

 高校選抜の選考合宿ではその技術と運動量、飛び出しのスピード、上級生の当たりを物ともしない競り合いの強さで強烈なインパクトを残した。そして苦しい時でも気を抜かずに走り続ける姿勢。やや波もあったことは確かだが、日本高校選抜唯一の1年生は“1年生離れ”したプレーで周囲を認めさせている。欧州遠征へ向けては「自分の持ち味を試していきたい。成長する上で、試したことで課題が見つかると思うので、その課題を修正して目標に向けて頑張っていく」と誓った。

 日本高校選抜、U-17日本代表に選出され、世代を代表するひとりとして評価されている。その中で今年は所属する京都橘高において、チームを引っ張るひとりとして貢献する意気込みだ。「(チームリーダーの小川)礼太クンをしっかりサポートして、礼太クンは精神的に引っ張っていくと思うので、自分はプレーで引っ張っていきたい」。3年生たち同様の意識の高さも持つFWは高校選抜、年代別代表で貪欲に学んで、その経験をチームの勝利に結びつける。

(取材・文 吉田太郎)

 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画がスタート! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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