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[UAチャレンジカップ]「今年は綺麗に、綺麗にだけでは終わりたくない」長崎日大はより得点・失点にこだわって勝利を

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[3.25 アンダーアーマーチャレンジカップ5位決定戦 長崎日大高 3-4 佐野日大高 富士緑の休暇村]

 長崎の強豪、長崎日大高は「アンダーアーマーチャレンジカップ2016 SPRING」(山梨)5位決定戦で佐野日大高(栃木)と対戦。3-4で逆転負けしたが、現状のベストに誓いメンバーで臨んだ前半はFW石見偉(1年)が3得点を挙げて3-0で終えるなど、アンダーアーマーチャレンジカップを通して徐々に内容の向上、個々の成長が見られた。

 亀田陽司監督は大会の収穫について、「ある程度、みんなじゃないんだけど何人か試合を重ねながら、覚醒と言ったら変ですけれども、ちょっと戦える選手が出てきたかなというところは収穫かな」と評した。佐野日大戦の後半はメンバーが交代する中で我慢強く守ることなどができずに逆転負け。悔しい敗戦となったが、それでも大会の中で存在感を増した石見が裏への抜け出しからゴールを連発し、エースFW橋本雄太主将(2年)も亀田監督が「この遠征で自信をつけてきた」と認めるプレーをしていた。彼らやスルーパスで決定機を演出したMF田口凌(1年)、高いキープ力でポイントになるMF徳永桂大(2年)らが“長崎日大らしく”相手の守りを崩してゴールを奪う攻撃は今年も健在だ。

 個々のレベルが高く期待値の高かった昨年は、夏冬ともに全国大会予選準々決勝で0-1で敗退。亀田監督は「例年、ゲームはコントロールしていたけれど、得点と失点のところのこだわりがなかった。そこをちゃんと見つめてやっていかないといけない」と指摘する。だからこそ、今年は「勝負にこだわるタフさというか、今年は綺麗に、綺麗にだけでは終わりたくない。相手がどういう状況で来ようとも崩して崩してとやってきたけれど、今年は駆け引きとして背後も見せながらやっていきたい」(亀田監督)。綺麗に崩す持ち味を残しながらも、より1点にこだわった攻守をする。

 アンダーアーマーチャレンジカップは連敗スタートとなったが、大会2日目は2連勝。指揮官も認めたように、勝ち切る部分の逞しさがつき、相手を見ながら攻める部分ができてきている。主将の橋本は「自分たちは技術が全体的に低いんでチームとしてまとまってくることが鍵になっていくと思う」。まだまだ他校に比べると体つきが細かったり、栄養摂取の部分などもチームは向上させていく必要性を感じていた。混戦の長崎を突破して全国に出るために、より日常からこだわって個人、チームが力をつける。

(取材・文 吉田太郎)
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