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[UAチャレンジカップ]台風、雷雨…相次ぐアクシデント跳ね返し仙台育英が決勝へ

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[8.18 アンダーアーマーチャレンジカップ準決勝 浦和東1-1(PK3-5)仙台育英 多目的広場]

「アンダーアーマーチャレンジカップ2016 SUMMER」は18日、大会2日目を迎え、大会連覇を狙う浦和東(埼玉)と全国高校総体出場の仙台育英高(宮城)が準決勝で対戦し、PK戦の末、仙台育英が決勝進出を決めた。

「来たらやるしかないですから」。城福敬監督不在でチームを指揮した草野修治コーチの言葉どおり、アクシデントに次ぐアクシデントを跳ね返した。前日17日、台風7号の影響で急きょ大会初日を欠場した仙台育英はこの日から大会に参加。ところが今度は雷雨の影響でキックオフ時間が遅れ、35分ハーフの予定が30分ハーフに変更となるなど、予定外の事態が続いた。

 それでも予選リーグ最終節の聖光学院戦に4-0で快勝し、グループAを2位で通過すると、迎えた準決勝でも浦和東との激闘を制した。「(選手の)組み合わせをいろいろ試しながらやっている」(草野コーチ)と、試合中も大きくメンバーを入れ替えながらの2連勝。「相手に勝つためにゴールを奪う、守るためにボールを奪う」。シンプルな指示を選手はまっとうし、明日19日に行われる決勝への切符をつかんだ。

 立ち上がりは浦和東が良い入りを見せたが、前半10分、MF松本巧(3年)の右クロスに飛び込んだFW中村ジェフ清児(3年)のシュートは相手のブロックに遭う。同15分にはMF廣井健太(3年)が個人技で左サイドをえぐり、折り返しを中央でフリーのFW山田健太郎(3年)が右足で狙ったが、クロスバーを越えた。

 すると直後の前半18分、仙台育英はMF兎澤聖矢(3年)が目の覚めるようなミドルシュートをゴールに叩き込み、先制点。少ないチャンスを生かしてリードを奪った。1-0で折り返した後半は浦和東の反撃を受け、後半25分に浦和東が松本のゴールで同点に追いつく。試合は1-1のままPK戦にもつれ込んだが、仙台育英は5人全員が成功させ、浦和東4人目をGKがストップ。PK5-3で競り勝った。

 全国高校総体は7月27日の1回戦で日本航空(山梨)に0-2で敗れ、初戦敗退。「力を出し切れず、不完全燃焼に終わった」と草野コーチが振り返るように、選手たちの胸にもまだ悔しさが残っている。「まずは自分たちの持っている力を出し切ること」をテーマに臨むアンダーアーマーチャレンジカップ。そこでのタイトル獲得が冬に向けてチームをより勢い付けるはずだ。

(取材・文 西山紘平)

●アンダーアーマーチャレンジカップ2016 SUMMER

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