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[新人戦]CB功刀が自慢の高さで1G2A!尚志が前半4発で青森山田との東北決勝進出!

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尚志高はCB功刀舜也(3番)が1ゴール2アシストの活躍

[1.29 東北高校新人選手権準決勝 山形南高 0-4 尚志高 相馬光陽サッカー場B]

 第16回東北高校新人サッカー選手権準決勝が29日に行われ、前回優勝の尚志高(福島1)が山形南高(山形2)に4-0で快勝。尚志は30日の決勝で2連覇を懸けて青森山田高(青森1)と戦う。

 尚志がこの日はセットプレーの強さを最大限に活かして快勝した。まずは前半13分、CKをファーサイドのCB功刀舜也(2年)が折り返して最後は左SB沼田皇海(1年)が先制ヘッド。さらに18分にはFKを再び功刀が折り返して今度はMF吉田泰授(1年)が決めた。

 尚志は19分にもMF加瀬直輝(1年)のラストパスをFW中井崇仁主将(2年)が決めて3-0。そして21分にはCKから功刀が今度は自ら頭で決めて前半半ばで勝敗の行方を決定的にした。1ゴール2アシストと殊勲の功刀は174cmと決して大柄な選手ではない。だが、今大会指揮を執っている西田潤コーチが「空中で止まれるタイプのヘディング。前からだけでなく、どの方向からのボールでも強い」と評するヘディンガーだ。そのヘディングの強さで選手権登録メンバーにも抜擢されたというDFが、この日は自慢の武器で快勝の立て役者となった。

 尚志はその後も加瀬や吉田の突破などから決定機を量産。対して山形南も後半は球際での厳しさが増して押し返す。尚志が後半開始からメンバー3人を入れ替えたことでミスが増えたこともあって山形南はチャンスをつくり返し、FW佐々木聖司(2年)やMF石川晃基(1年)らがゴールへ迫ったが得点することはできず。尚志が16年度のプレミアリーグ、全国高校選手権優勝の青森山田への挑戦権を得た。

 西田コーチはこの日の試合前に尚志の選手たちが青森山田の選手たちと声で張り合っていたことを明かし、「かなり意識していると思います」。全国王者の胸を借りることになる決勝へ向けて「球際だったりとか、空中戦はあちらの方が強いと思うので、ボールを繋ぐとか、足下の技術のところで相手よりも上回っているようなパフォーマンスを出してもらえればいい。プレッシャーも速いでしょうし、蹴っちゃう場面もあると思うんですけど、どれだけ自信持ってやれるか。セットプレーで勝負したいのもある」と期待。目標とする選手権日本一を先に果たしたライバルを自分たちの武器で倒して、1年後の目標達成への第一歩とする。

(取材・文 吉田太郎)

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