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[船橋招待U-18大会]チームは6戦中4試合、自身は出場した時間帯全てで無失点も、名古屋U18CB青山「完璧ではない」

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名古屋グランパスU18の守備の柱、CB青山夕祐

[4.2 船橋招待U-18大会決勝リーグ 名古屋U18 3-0 東京Vユース 高瀬下水処理場上部運動広場]

 名古屋グランパスU18は、“全国大会級”の船橋招待U-18大会6試合中4試合を無失点で終えた。DFリーダーのCB青山夕祐(新3年)は「自分が出た時にはリーダーとして無失点で行くことを意識して、結果的に自分が出ているときは1点も取られていない。それは前線からのプレスだったり、前が限定してくれることで後ろが大分楽になったということも感じた大会でしたし、自分としても、チームをとても良くまとめて行けたと思います」と新シーズン開幕へ向けて手応え感じている様子だった。

 名古屋U18は今年、守備から試合に入り、良い守備をして、良い形で攻撃することをコンセプトにしているのだという。その中で青山はスペイン遠征や船橋招待を通じて、ボールを失った後の守備、切り替えの部分、球際を厳しく行く部分の成長を口にしていたが、「完璧ではない。もっと詰められたらいい」。プレスの強度が低くて突破を許したり、ボールの失い方が悪ければ、後手後手となって失点に繋がってしまう。そのようなピンチも幾度かあっただけに、攻守両方について満足することなく、レベルアップすることを誓っていた。

 U-16、U-17日本代表を経験し、今年トップチーム昇格を目指す注目CB青山にとってはスペイン遠征、船橋招待と、この春休みは個人としては出せた部分が多かった。「個人としてはビルドアップとか、守備面でも自分の長所であるロングフィードだったり、守備の対応だったりは全然通用したと思うんで、それはスペインからも一緒で、自分の長所は出せた大会だったと思う」。この試合でも目の前のアタッカーを潰しつつ、幅広いカバーリングなどによって守備を安定させていた。

 その青山はチームがプレミアリーグ昇格、クラブユース選手権、Jユースカップでタイトルを勝ち取るために「自分がトレーニングから全力でやったら、上のトップにも繋がると思うんで、目の前の大会をしっかりと戦って、その上にあるもの、トップ昇格というものを自分は3年生としてずっと持ち続けたいと思います」。現在は目の前の試合を全て無失点に抑えるくらいの気持ち。「やられる気がしなかった」という船橋招待から堅守をさらにレベルアップさせて、良い形での守備、攻撃を実現する。

(取材・文 吉田太郎)

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