beacon

佐野日大FWヒアゴンフランシス琉生が前橋育英から同点弾。インハイ予選は「自分が点獲るしか無い」

このエントリーをはてなブックマークに追加

前半19分、佐野日大高は左SHヒアゴンフランシス琉生が同点ゴール

[5.30 関東高校大会Bグループ決勝 前橋育英高 4-1(延長)佐野日大高]

 佐野日大高(栃木)は先制された直後の前半19分、右SH江沢匠映主将(3年)がPAへ斜めのパス。これに斜めの動きで走り込んだ左SHヒアゴンフランシス琉生(3年=ドラゴンズ柏出身)が、右足で同点ゴールを叩き出した。

「キャプテンのパスを信じて前に走ったら良いボールが来たので、あとは決めるだけでした。(海老沼秀樹)監督とかから裏への動きがFWは重要視されているので、裏への動きを意識している」。意識している動きで1チャンスをモノにした。

 テクニックにも優れるヒアゴンは自分の見て欲しいところについて、「もらう前の動きやもらった時の目線を見て欲しい」という。中学時代はボランチでパスの出し手。佐野日大進学後にアタッカーのポジションへ変わったが、ボランチ時代の経験も活かして出し手がどこへパスを出したいか考えるうちに動きの質が高まったという。

 チームが苦しい時に状況を変えられる存在。この日は仲間たちが我慢強い守備を続ける中、「攻撃になった時にもっと起点になれれば良かったなと思いました」と反省する。一方で、海老沼監督は「だいぶ守備のところができるようになって。チームのためにやってくれている」と評価。この日は守備の時間が長い展開だったが、チームのために走り続けていた。

 20年9月に完成した人工芝グラウンドや海老沼監督の指導に魅力を感じて佐野日大へ進学。下級生時から公式戦を経験し、チーム内でも責任のある立場になっているが、本人は「課題は全部ですかね」と厳しい。

 より成長してチームを勝たせるようにしなければならない。8日が初戦のインターハイ予選も、自分がゴールを決めてチームを勝たせる考えだ。「インターハイはライバルが矢板(中央)なので決勝で当たった時に勝って全国に行きたい。自分が点獲るしか無い」。ブラジル系のアタッカーがチームのために攻守で動き続け、ゴールで佐野日大を全国へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2022

TOP