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初芝橋本の190cmCB松永健生が無失点に貢献し、自らのキックで決着

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サドンデス方式のPK戦1人目、初芝橋本高CB松永健生が右足シュートを決めて決着

[8.14 U-18青森ユースフェスティバル準決勝 初芝橋本高 0-0(PK1-0)日大藤沢高 青森山田高G]

 サドンデス方式で実施されたPK戦1人目。先攻・日大藤沢高(神奈川)が外し、決めれば初芝橋本高(和歌山)の決勝進出が決まる状況だった。だが、キッカーのCB松永健生(3年=大阪市ジュネッスFC出身)は「意外と落ち着いていました」という。チームからの厚い信頼を受けてPKスポットに立った190cmのDFは冷静に右足シュートを決め、歓喜の中心になっていた。

 この日対戦した日大藤沢は198cmFW森重陽介(3年)が最終ラインでプレーしていたものの、FW有竹翔吾(3年)ら強力なアタッカー陣。だが、松永は味方のハイプレスで相手が蹴ってきたところを確実に処理して無失点の時間を続けていく。高い位置で潰しきれずに抜け出されたようなシーンもあったが、味方と連動した守備。松永自身もゴール前のこぼれ球を素早くかき出すなど集中して守り抜き、自らのシュートで決着をつけた。

「チームの良いところであるハードワークするところ、ラインバックするところやったり、キックバックするところやったり、そこを前も含めて徹底してやれたことが良かった」と松永。強敵相手の連戦は、素材感あるDFにとって貴重な経験になっている。

 松永は関東1部、関西1部の強豪大学への練習参加も経験。「上手い人も練習行った中でいっぱいいて、レベルの高い仲間とレベルの高いところでやって、自分もその中に入ってレベルアップしていきたい。小さい頃からボクはプロを目指していて、ここ(初芝橋本)来て、大学でもレベルアップしてプロに行けたら」という意欲を持っている。

 大学への練習参加や今大会で「プレースピードもそうですし、プロ行く選手とかチームの中でキャプテンでなくても発信できる」ことを実感。FW、CBとしても注目の日大藤沢・森重が、チームメートを盛り上げ、巻き込んでいる姿も参考になったという。

「DFリーダーとしてチームの守備で点を獲られない、高いボールを弾き返して攻撃させないこともそうですし、攻撃でも自分がセットプレーで獲れたら一番良いんですけれども攻撃でもチャンスを作って行けたら良い」。イングランド・プレミアリーグを見て、CBファン・ダイクやCBラポルトのプレーをチェック。将来のプロ入りを目指す大型DFは学び、成長を続けて目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)

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