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浜松開誠館の大型DF八巻涼真主将が抜群の高さとキック精度を表現。チームのため、より強いリーダーへ

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浜松開誠館高のU-17日本高校選抜DF八巻涼真主将(3年=フォルトゥナU-15出身)が抜群の高さを発揮

[9.2 高円宮杯プリンスリーグ東海第10節 富士市立高 1-2 浜松開誠館高 富士市立高校G]

 伝統の14を背負う大型DFが、特長の高さと高精度キックを披露。一方で、入りの悪かったチームを前半のうちに改善できなかったことを反省し、「自分がやらないといけない、というのが反省すべきところです。(コーチングスタッフから)言われる前にちゃんとやって、もう一個上のレベルのことをハーフタイムに言われるように」と悔しがっていた。

 浜松開誠館高(静岡)DF八巻涼真主将(3年=フォルトゥナU-15出身)は、昨年度の選手権やU-17日本高校選抜でも主力と活躍した187cmの大型DF。「代表にまず入りたいので、高校の選抜じゃなくて、日本の代表。まずチームで自分の力を伸ばしてやっていかないといけない」と意気込むDFはこの日、高さで相手を圧倒し、縦パス一本で決定機を演出するシーンもあった。

「(高さやキック)そこで負けていたら自分じゃなくて良い。特長を発揮しないと(チームでも、代表でもDFを務めるのは)自分じゃなくて良いので、そこはまだ譲れないというか、特長を伸ばしながらダメなところを改善していかないといけない」。3バックの中央で存在感。終盤の相手の反撃も個の力で封じ込んでいた。

 この日は、スルーパスで抜け出されて1失点し、劣勢の展開で普段に比べると攻撃面の特長は出せなかったかもしれない。それでも、青嶋文明監督も「かなり良い選手に成長しているので。ビルドアップもストレスがない」と評価するDFは、自分の武器を勝利に結びつけた。

 注目DFの課題の一つがリーダーシップだ。元々喋ることは得意ではなく、チームに影響を与えられない面があった。悔しい敗戦も経験し、主将を外れたこともある。それでも、「自分が中心となってやらないとチームが前に進むことができない。見直してやったら一皮むけてほんのちょっと前に前に行けているかなと思います」。この日はスタッフやチームメートの力に助けられての勝利。チームを前へ進めるため、チームの目標であるプレミアリーグ昇格と選手権制覇を果たすためにも、より強いリーダーになる。

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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