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[MOM4426]帝京MF杉岡侑樹(1年)_普段以上に守備を意識し、攻撃面の強みも発揮。“苦手”のヘッドでゴールも

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帝京高MF杉岡侑樹(1年=ヴァンフォーレ甲府U-15出身)は2試合連続ゴール。攻守両面で奮闘し、勝利に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.17 NBチャンピオンシップU-16準々決勝 東海大相模高 0-3 帝京高 時之栖うさぎ島G]

 前日の2試合は調子が悪く、落ち込んでいたという。この日の決勝トーナメント1回戦では先発落ちも経験した。だが、その1回戦、先発復帰した準々決勝とピッチに立った際は普段以上に守備を意識。また、ドリブルからの展開など自分の強みを「しっかりと出せたと思います」と振り返る。

 その帝京高(東京)MF杉岡侑樹(1年=ヴァンフォーレ甲府U-15出身)が、2試合連続のゴールも決めて「ニューバランスチャンピオンシップU-16」準決勝進出に貢献した。

 1-0の前半18分、杉岡はMF加賀屋翼の左CKをファーサイドでヘディングシュート。ボールは逆サイドのゴールネットへ吸い込まれ、貴重な追加点となった。「基本自分、ヘディングは苦手なんですけれども……翼君が良いボールを入れてくれて、自分もたまたま良いところにいて、本当たまたまですけれども決められて良かったと思います」と微笑んだ。

 トップ下の位置でボールを引き出し、前を向いてのドリブル、また抜け出しからチャンスを演出した。前線からの守備でも奮闘。以前は調子の波が激しく、上手く行かないことも多かったという。だが、ストレッチなどの準備をこだわることでその差をなくし、活躍できるようになってきている。

 甲府U-15から高校へ進学する際はあまり声がかからなかったというが、誘いを受けた名門校での挑戦を決意。その帝京で、「自分で前を向いてプレーするというのは自分的に凄く上手くなったと思いますし、仲間とかの連係とかも凄くできるようになった」と成長を実感している。

 見て欲しいというターンや前向きのドリブルからの展開、スルーパスを得点に結びつけ、攻守でチームを支える選手になる。「(帝京で)一番上手いとまでは言わないですけれども、チームの中心となれる選手、目立てなくても支えられるような選手になりたいです」。1年生チームが参戦中の“全国大会級のU-16大会”「ニューバランスチャンピオンシップU-16」で優勝し、トップチームでのチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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