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[船橋招待]桐光学園の新10番MF吉田晃大「大事なところで結果を出していける選手に」

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桐光学園高の新10番に指名されているMF吉田晃大(新3年=ルーテル学院中出身)。勝負どころで結果を残す

[3.30 船橋招待U-18大会 仙台ユース 0-0 桐光学園高 千葉工業大学茜浜G]

 桐光学園高(神奈川)は日本一に再挑戦の一年だ。U-18日本代表の10番MF松田悠世(法政大進学)やMF齋藤俊輔(現水戸)ら主力の大半が卒業したが、第29回船橋招待U-18サッカー大会は4試合で失点1。DF青谷舜を欠く中で、DF杉野太一らが守りを引き締め、唯一の失点も帝京長岡高戦で主力組が交代後に決められたものだった。

 昨年のインターハイ決勝経験者のMF吉田晃大(新3年=ルーテル学院中出身)は「守備の強度だったり、桐光らしさっていうのは徐々に試合重ねていくにつれて出せているかなと思ってます」と頷く。

 新チームの10番に指名されている吉田は、去年の右サイドハーフ(SH)から今年は主に得意の左SHでプレー。「サイドハーフでチャンスメイクと得点取って、結果にこだわってやっていきたいと思います。大事なところで結果を出していける選手になっていきたい。去年は齋藤が左サイドハーフやって、そこは最低でも超えていくっていうことを目指してやっていきたい」と意気込んでいる。

 けが人が出ている影響によって、仙台ユース戦で吉田は左SBとして出場。心肺機能の高い吉田はSBでもアップダウンする力を発揮していた。また、右SBの新1年生DF萩原慶も抜群のスピードで縦へ抜け出し、ラストパスを通すなど攻守で際立つ動き。今大会、チームは無得点が続いているものの、フィニッシャーのFW丸茂晴翔(新3年)や吉田中心に細部を改善してゴールに結びつける。

 10番として期待の大きい吉田は、「(去年、)インターハイ決勝とかそういう大一番のところで出させてもらって、メンタル的なところだったり、試合への臨み方だったりは成長できた」と自己分析。入学からの2年間で、精神的な強さを身に着けている。

その吉田は高校ラストシーズンへ向けて、「サイドでのドリブル突破、そして運動量を活かした攻守。そういうところを見て欲しいです。まず(プリンス)リーグ(関東1部)昇格。そしてインターハイ、選手権。選手権は最近出れてないんで、まず神奈川県突破して全国に桐光学園っていう名を示せるようにやっていきたい」と誓った。かつてMF中村俊輔らが背負った伝統の10番が、チームを勝利へ導き、昨夏の全国2位超えを果たす。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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