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[MOM184]法政大MF米田賢生(4年)_存在感放つ2部の注目MF

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.21 関東大学L2部第3節 法政大1-1亜細亜大 東総]

 存在感はピッチ上の22人の中で最も大きかった。法政大のMF米田賢生主将(4年)は前橋育英高(群馬)時代の08年度に全国高校選手権4強。日本高校選抜として欧州遠征を経験し、法大でも1年生から試合経験を積んできた好選手だ。ダブルボランチの一角として出場したこの日は前半8分にMF西室隆規(1年=鹿島ユース)の右CKをニアサイドで頭で合わせて先制ゴール。絶妙なスルーパスやポストを叩いた直接FK、そして特長である身体の強さを活かした攻守でも力強くチームを引っ張っていた。

 注目選手は大学ラストイヤーを関東2部で過ごすことになっているが、本人は「1部へ昇格すれば注目される。前向きにやっている」と力を込める。今春はヴィッセル神戸へ練習参加。高いレベルの中でトレーニングしたことで刺激を受けた。チームで関東1部昇格と総理大臣杯の全国舞台へ導くことと同時に、プロ入りも目標のひとつ。「レベルの高いところでできたことはモチベーションになっている。(上のステージでも)やれなくはないと思った。(武器である)球際、キープ力、そういうところを発揮できたらいいと思う」と意気込んでいる。

 法大での4年間は2部落ちのほか、監督交代も数度経験。難しい4年間だった。ただ「監督が代わったり難しかったけれど精神的に強くなることができた。(サブも経験したが)腐らずにできた」と言い切る。今年の目標は「毎試合アシストか得点をすること」。2試合連続アシストの後にゴールを決めた今季3試合同様、掲げたノルマをクリアし続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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