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通算31ゴールの岡崎、歴代3位の原博実氏を「今年抜けるように」

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[2.6 キリンチャレンジ杯 日本3-0ラトビア ホームズ]

 地元で打ち上げた2発が、チームを2013年初陣で勝利に導いた。地元・兵庫で2得点を挙げた日本代表FW岡崎慎司(シュツットガルト)は「神戸だし、狙っていた形だった」と満面の笑みを見せた。

 前半41分、DF内田篤人のシュート性にクロスにスライディングで滑り込み、精一杯伸ばした右足で角度を変えた。ボールは左ポストを弾いてゴールネットへ。MF長谷部誠が「ザ・ストライカーというゴール。あの1点で流れが変わった」と感謝する先制点に、岡崎自身、「自分の中では『決まった』というより、『決めた』というゴール」と胸を張った。

「最近、クロスへの入り方を考えていて、どんなデカいFWもGKの前は見逃さない。DFとGKの間に速いボールを入れて、それに合わせる。ヨーロッパで点を取るためにはニアでの力強さが欲しいと思っていた。(シュツットガルトの)イビセビッチもそういうプレーをしている。イメージどおりのボールが来たし、狙って試合に入ったので、あの場面で足が出たのかなと思う」

 2-0の後半16分にはFW香川真司のスルーパスに反応。PA内に抜け出すと、GKもかわして無人のゴールに流し込んだ。この日の2得点で国際Aマッチ通算31得点。釜本邦茂氏(75得点)、三浦知良(55得点)、原博実氏(37得点)に次ぐ歴代4位のストライカーが、いよいよ原氏の持つ歴代3位の記録も射程圏に捉えた。

「僕のゴールは人ありき。自分でゴールを取ってきたというより、周りの力があってのこと」。そう謙虚に語る岡崎だが、現在、日本サッカー協会の技術委員長を務める原氏からは「W杯アジア最終予選が始まったころから『早く抜いてくれ』と言われている」のだという。2013年の初戦で2ゴールを記録し、原氏の記録まであと6点。「今年がんばって、抜けるようにしたい」と力強く誓っていた。

(取材・文 西山紘平)

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