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長崎戦初白星はお預け、千葉MF兵働「やりずらさはないけど…」

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[7.26 J2第23節 千葉1-1長崎 フクアリ]

 天敵からの初白星は、またもやお預けとなった。ジェフユナイテッド千葉V・ファーレン長崎とこれまでリーグ戦で3度対戦して3敗。1勝どころか引き分けにすら持ち込めていなかったが、この試合を1-1で終え、初の勝ち点獲得には成功した。相性の悪さが際立つが、MF兵働昭弘は「やりずらいことはないんですけど…」と振り返った。

 この試合はFWケンペス、MF谷澤達也、DFキム・ヒョヌンと主力3人を出場停止で欠くこととなったが、序盤は小気味良くパスを回してリズムをつかんだ。パスワークの中心にいたのが、ボランチの兵働だった。しかし、徐々に長崎に主導権を握られてしまう。

「長いボールを蹴られて、相手に合わせて蹴り合いになってしまった部分があります。時間が経つにつれて落ち着いてきましたが、相手が人数を掛けてボールを奪いに来たし、1トップのモリ(FW森本貴幸)へのサポートが遅くなってしまった」と語ったように長崎の激しいプレッシャーに苦しみ、なかなか攻撃の形を作れなかった。

 なかなか勝利を収められない長崎に対して、「特別やりずらいということはありませんが、長崎はやることがはっきりしているし、長いボールが入った後のサポートも早い」と話すだけでなく、「中盤でのボール奪取は相手が狙っているところだと思うので、そこで落ち着いて回避しないといけません」と反省を口にしている。

 前節から関塚隆監督に率いられるチームの変化を、「戦う部分の意識付けとか、今日もハーフタイムに『ルーズボールにもっと激しく行け』と厳しく言われたので、そこは変わってきた部分かも知れません」と語った。しかし、「『ボールを動かすのは、このチームの良いところ』とも話していたので、そこは継続している部分であって大きく変わったとは感じていません」と変わらない部分もあると話した。

 天敵・長崎から初の勝ち点を獲得したが、勝ち点1の上積みにとどまったチームはプレーオフ圏外の8位に転落した。「ミスを減らさないといけないし、今日のように我慢強く戦うことが大事だと思っています」と語ったように、今後も粘り強く戦って勝ち点を積み重ねていくことが、悲願のJ1昇格につながっていくと信じている。

(取材・文 折戸岳彦)

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