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日本代表を苦しめたGK奮闘も…若手躍動アーセナルが完勝、エバートンとの決勝へ

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 シンガポールで行われるバークレーズ・アジア・トロフィー2015が15日に開幕した。シンガポールナショナルスタジアムで2試合が行われ、熱気に包まれた。

 同大会はアーセナル、エバートン、ストーク・シティのプレミアリーグに所属する3チームと、シンガポール選抜の4チームが参加し、トーナメント戦を行う。初戦の組み合わせはエバートン対ストーク・シティ、アーセナル対シンガポール選抜。18日には勝者同士が決勝戦を、敗者同士が3位決定戦を戦う。

 現地時間18時開始の第1試合ではエバートン対ストーク・シティの対戦が行われた。プレミアリーグ開幕まで1か月を切ったこの時期に、お互いのチーム状態を探ることの出来る重要な一戦になった。

 序盤からストークが押し気味に試合を進めるが、最後の精度を欠いてしまう。前半28分にはFWマルコ・アルナウトビッチが裏に抜けるが、戻ったDFにカットされ、シュートを打つことは出来なかった。

 エバートンもFWロメロ・ルカクを中心とした攻撃で盛り返すが、決定力を欠いてしまう。前半終了間際にルカクがゴールネットを揺らすが、オフサイド。また、後半終了間際にも立て続けにビッグチャンスを迎えたが、決めきることが出来なかった。

 試合は0-0のまま、延長なしのPK戦に突入。先攻のストークは2人目の新加入MFマルコ・ファン・ヒンケルが失敗。対するエバートンは5人全員が成功させた。PK戦を5-4で制したエバートンが決勝に駒を進めている。

 第2試合、アーセナル対シンガポール選抜の対戦は定刻通り、20時30分にキックオフした。

 14日に発表された金色のアウェーユニフォームを身にまとった若手中心のアーセナルが、予想通り主導権を握りながらゲームを進めた。しかしシンガポール選抜は、6月16日に行われたW杯アジア2次予選で、日本代表を苦しめたGKイズワン・マフブド(マレーシア・ライオンズXII)が序盤から好セーブを見せるなど、意地を見せる。

 しかし、水分補給タイム直後の前半30分、カウンターでゴール前まで持ち込んだアーセナルは、こぼれ球を19歳FWチュバ・アクポムが豪快に蹴り込み、試合を動かす。

 次の得点が生まれたのは後半15分、エリア内まで攻め込んだアーセナルは、DFマテュー・ドゥビュシーがエリア内で倒されPKを獲得。これを10番MFジャック・ウィルシャーが確実に蹴り込み、リードを2点に広げる。同19分からアーセナルは若手3選手を同時投入。より実験的なゲームへとシフトして行った。

 後半30分にはアクポムがPKを沈めて安全圏に持ち込んだアーセナル。同34分にはアクポムがヘディングシュートを叩き込み、ハットトリックを完成。最終的にはアーセナルが4-0で完勝し、エバートンの待つ決勝戦に進んだ。 

(取材・文 児玉幸洋)
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